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「待つ」。

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 スピード時代と言われるようになって、「待つ力」が弱まる。

 

 自分が送信したメールにはクイックレスポンスがないと気分が悪くなる。電車が何かの都合で到着が数分遅れるだけでもイラつき始めてしまう。繁盛する飲食店でも列に並んで待つのは好きではない。

 

 今では携帯もあり、またメールでの連絡もできるので、「待ち合わせ」でも待つことがない。

 

 昔はそんなことはなかった。連絡がうまく取れていないと待ち合わせで会うことができないこともあった。

 

 「待ちぼうけ」もあった。

 

 しかし、待つことによって、楽しみが増す。あるいは、価値が高まることもある。

 

 例えば、先ほどの繁盛しているお店に並ぶということもそうだ。

 

 あるいは、子供といるときにも感じる。BBQをしていても火をおこしてから食材が焼けるまで時間がかかるが、子供はその間も楽しそうにしている。焼けるのをワクワクしながら待っている。

 

 花火をしていてもそうだ。線香花火はいかに時間を長く楽しむことができるかだ。

 

 星を見るときもそう。星がでるまで待たないといけない。

 

 子供の方が私より「待つ力」はあるなと思う。

 

 業績アップや人材育成も「待つ力」が試される場面がある。即時業績アップということでスピーディに業績を上げなければならないこともある。しかし、それだけだと本当のチカラはつかない。急成長企業のもろさがある。

 

 その企業らしさを創っていくために継続的に何に取り組み、そして、その成果が着実にでるまでやり続けることができるか。

 

 人材育成もそう。私が以前、上の人に「人材育成とは何ですか?」と聞いたとき、その方は「我慢だよ。」と言った。これも待つ力に似ている。

 

 スピード時代になればなるほど、時間の感覚も今まで以上に二極化させなければいけないのかもしれない。

 

 よりスピードを求めるものと、時間をかけていくものを。

 

 スピードを高めることと同時に、「待つ力」も鍛えなければいけないと思う。

 

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