今、必要な緩やかな右肩上がり経営。
私は消費税増税を前にして、今必要なのは急激な成長ではないと考えている。
「消費税増税後、業界がどうなるか?」という論議は多い。一般的には駆け込み需要が起き、そしてその後需要が落ちるという歴史を見れば当たり前のことを多くは言っている。
新築だけでは危ないからリフォームをやろう、不動産事業を立ち上げよう、他の事業を立ち上げようといった話もあるが、駆け込み需要が起き、その後需要が落ちるのは、新築だけではない。リフォームも当然起きる。
それよりも大事なのは、需要が落ち込んでもつぶれない企業体質をつくっておくことだ。
急激な成長や新事業の立ち上げは、そのことを考えておかないと危ない。固定費などの経費を増やす事業は危ない。キャッシュ重視でいかなければいけない。
急激な成長と言っても、そもそ社員一人当たり売上高が5000万円を下回る場合は別だ。少なくとも5000万円を超すレベルまでは売上を上げなければいけない。
昨日は地方の住宅会社へ伺っていたが、売上げは好調に推移している。しかし、決して、急激な成長をしているわけではない。着実な右肩上がり経営をしている。
シェアを上げる、一人当たり生産性を上げる。これが緩やかな右肩上がり経営戦略である。
この会社も商品戦略やモデルハウスといったことは何も変えていない。集客手法と営業手法を少しづつ変えてきた。個人営業スタイルからチーム営業スタイルへと。
それが功を奏している。
また、それによって社員皆さんが成長をしている。
実は緩やかな右肩あがり経営に必要なのは、社員の成長である。新商品導入や新事業の立ち上げではない。
社員の成長がシェアを高め、生産性を高める。
消費税増税までには、あと1年しかない。それまでに社員の成長を実現し、キャッシュが残る経営へと舵を切る。
私は消費税増税前に最も重要なのは、このことだと考えている。
