成長過程。
私は今、週一回テニススクールに通うようにしている。はじめてラケットを握ってから1年が経つ。
コーチに教えてもらっているのだが、コーチの言うとおりにすると上手くなっていく。あるいは、上手くボールが飛ばないときにちょっとアドバイスをしてもらい、そこを修正すると自分でも驚くほどボールの飛び方が変わる。
さすがプロだ。あれもこれもダメとは決して言わない。「ちょっとラケットの振り方を背中にあたるぐらいまでもってくるようにして下さい。」というボールの飛び方を修正するためのアドバイスとは思えないのだが、言われるようにすると明らかにボールの飛び方が変わる。
ボールの飛び方を修正するために、一点のアドバイスだけをする。
私もコンサルタントはこうでなければいけないと考えている。
どのような会社でも悪いところをあげればいくらでもあげられる。しかし、短所の裏返しが長所と言われるように、会社の悪いところも、いつその会社にとって強みとなるかは分からない。
本当のプロは、すべての問題を解決する一点だけをアドバイスする。
聞いた話だが、ある繁盛焼肉店が伝説のコンサルタント、一倉定さんに指導を仰いだ。お店に来てもらってコンサルタントをする。高いフィーを払ったはずだ。
さて、お店に一倉さんがやってくる。何をやったかといえば、トイレを指で触り、「汚い!」とだけ言って帰ってしまった。1ヶ後、また一倉さんがやってくる。次もどこか1ヶ所を触って、同じように「汚い!」とだけ言って帰ってしまった。
こういうことが半年ほど続いたそうだ。お店に来てひと言。「汚い!」とだけ言って変える。高いコンサルテイングフィーを払って、これだけ。
しかし、その間、売上げは右肩上がりに伸びていったと言う。
教えるとはどういうことか?教えを受ける経験をして気づくことがある。
私にとってテニスは健康のためだけでなく、成長過程を経験するためにも役立っている。
