上がるは良し、そして下がるもまた良し。
組織人にとって、昇進昇格はやはり嬉しいものだ。
私は船井総研での出世を考えて入社したのではない。事業を起こせるチカラを付けたいというのが入社動機だった。当時は今ほど知られる会社ではなかったということもあるが。
コンサルタントとしての実力をつけて、多くの企業に喜ばれ、そしてどこかの業界でトップコンサルタントになりたい。こんなことを考えていたように思う。
そんな私でも船井総研で昇進昇格をするのは、やはり嬉しい。自分が認められたという思いがするからだろうと思う。
しかし、船井総研では昇進昇格だけではなく、降格もある。期待をうけた結果を出せないと降格をするのだ。但し、その後、成果を上げればまた昇進昇格するチャンスはある。
実は私は一度降格をしたことがある。おかげさまで再昇格を果たす事ができたが、そのときの私は相当に腐っていたようだ。今では私自身あまり覚えていないのだが、当時、仲が良かった仲間にそう言われる。
自分の成果だけでは評価されない。あるいは、自分が個人的に頑張ってもそのパワーは知れている。そんなことを身をもって実感した。
それから、私の「人間研究」が始まる。本はもちろん、専門家のセミナーや勉強会にも参加した。10万円を超えるセミナーにも参加した。
とにかく人間を知りたかった。リーダーシップを知りたかった。今でももちろん勉強中だが、あのときの降格が大きなきっかけになったことは間違いない。
今はあのときの降格に感謝している。
それに、昇進、降格、昇進を繰り返すことで、私を上げてくれた人が多くなる。私を推してくれた人が3人よりも、4人。4人よりも、5人。その方がいい。それだけ感謝をしたい人が増える。
きっと日本経済が高度経済成長時代では降格をすれば、もう会社人生が終わりといったことだったのかもしれない。しかし、今は経済状況が違う。成熟した経済だ。そんななかでは上手くいくときもあれば、そうでないときもある。そして、本当に必要なのは、本物の実力だ。
本物の実力を付けていくために、必要・必然・ベストな姿勢で、前向きに明るく動く。
それと、やはり本音で愚痴を言える仲間を持つ。私も、あのとき腐ったままで終わっていたかも知れない。
そこから救ってくれたのは、仲間、上司、お客様、そして家族だった。
上がるは良し、そして下がるもまた良し。
楽しいですね。
