家族主義経営。
ペニンシュラホテルの特徴のひとつに社員を家族のように扱う家族主義経営がある。
その象徴的な出来事が2003年のSARSウイルスが香港にもひろがったときだ。
そのときは感染を恐れて香港から観光客が一斉にいなくなったと言われる。そうなるとホテルは大変だ。
従業員解雇といったリストラをどこのホテルも始めたと言う。そうしなければホテルが潰れてしまう事態が起きたのだ。
そのときペニンシュラホテルでは何が起きたかというと、『給与を下げることはあるかもしれないが、従業員を解雇するようなことは一切しない。だから、これまでと同様お客様に心温まるサービスをするようにして欲しい。」といったメッセージが観光客がいなくなる事態になると同時に経営陣からあった。
そうすると今度は従業員が話し合い、会社に対して次のようなことを申し入れたと言う。
『2ヶ月間、従業員への給与は要りません。』
従業員が会社に対して自発的に給与は要らないということを伝えたのだ。
このように、まさに労使一体となって危機を乗り切ったのがペニンシュラホテルだ。
そこにあるのが家族主義経営だ。経営陣も社員もお互いを家族のように思いあう。そして、お客様にも家族のようにもてなす。
ペニンシュラホテルでは世代をわたって働く従業員が多いとのこと。なかには3世代にもわたってペニンシュラで働く従業員もいる。
我々にペニンシュラホテルの館内を案内していただいたスタッフもお父さんが働いていたと言う。
親は自らの職場を誇りに思って働き、そして、それが子供に伝わり同じホテルで働く。
他の単なる高級ホテルとは違った価値がペニンシュラホテルにはある。そして、それが多くのお客様をひきつけている。

