PDCAサイクルの限界と乗り越え方。(チェック済)

PDCAサイクルを取り入れている会社や組織は多い。ちなみにPDCAサイクルとは
Plan 計画づくり
Do 実行
Check 成果確認
Action 次の行動
の4つをまわすことにある。
例えば、もっとチームの営業成果を上げたいと考えているリーダーが、PDCAサイクルをまわすとする。成果が上がっていない要因として契約率の低さにあるとしたときに、それを上げるためのPlanをまず考える。
そこで、契約率が低い原因は営業スピードにあると考えた。特に、見積もりを提出するまでのスピードが遅いと感じていたので、それを早めるチャレンジをすることにした。
そのために、まずは今かかっている日数を確認してみると10日間となった。それを7日間にすることを目標に決めた。そこで、チーム内で見積もり作成勉強会を始めることにした。これがPlanだ。
次は、実際に勉強会を始め、そして、メンバー全員で見積もり提出までの日数を7日間として取り組んだ。これが、Doになる。
しばらくして、経過を観測する。実際の見積もり提出所要日数を確認すると平均8日間にまで短縮化してきた。それから、契約率も確認してみると以前よりも上がっている。見積もり提出までの日数の短縮化が契約率アップに功を奏しているので、そのまま取り組みを進め、引き続き目標としている7日間の達成を目指すことにした。
そのために、日数がかかる場合の案件内容を確認し、その原因を探ると特定の職種で見積もり作成に時間がかかっていることが分かったので、その改善を進めることにした。そのうえで、実行を進めることにした。
このようにして目標達成するために課題を特定し、計画を立てて実行を進め、成果を見て必要な改善を進めて、その上でまた実行する。そして、目標達成を目指す。これがPDCAサイクルである。
これは成果を上げていくには、効果を発揮する方法である。
しかし、PDCAサイクルは現状を見て、改善を繰り返すものであることに気を付けなければいけない。現状を見て、課題を見つけ、必要な対策を立てて、実行するということで、基本は「現状を改善する」ことにある。
これが壁になることもある。
大きな壁を突破するブレークスルーが生まれない可能性があるのだ。その課題を解決するために、大きな視野で考えればもっと効果が高い方法があるかもしれないのだが、それに気づきづらくなる。
パナソニック創業者の松下幸之助さんが言ったとされる言葉で、「製造コストを1%下げようと考えるよりも、思い切って10%下げようと考えた方が下がることがある」がある。
小さな改善よりも大きな改革の方が成果が上がるのはもちろん、取り組みも簡単であると言っている。発想を変えてしまうことになるからだ。
例えば、見積もりスピードであれば、積算を専門にする人を採用するというようなことになる。そのための費用は掛かるが、そうした方が全体の売上が上がり、そのことでたとえ一人の社員が増えたとしてもチーム全体の利益が上がるかもしれない。
PDCAサイクルは成果を上げていく為に効果的な方法であることは間違いない。しかし、時にはその罠にかかってしまうことがあることも知っておこう。時には、改善ではなくブレークスルーが課題を解決してしまうことがある。
そのために、PDCAサイクルを考えながらも、3倍以上の成果を上げるにはどうすれば良いかも考えるようにしよう。そこに思わぬヒントがあることがある。

