会社、組織、人を変えていく方法。

私は今のコンサルテイング会社で働くようになって20年以上になるが、その間、旅費精算や申請業務などをする会社のシステムが何度か変わっている。ちなみにこのシステムは業務処理や業務を進めていくために、ほぼ毎日触る。そのためシステムが変わると、それに慣れるまでは苦労する。
但し、これは便利になり生産性を高めるものであるため、全社的に判断をして導入している。しかし、現場は慣れるまでは大変だ。ただ、それも時間が経てば慣れる。そして、いつの間にか業務は以前よりスムーズに進められるようになっている。
また、例えばリノベーション事業を展開していて、営業のリードタイムが長いことに課題をもつ会社があったとする。提案を始めてから契約が決まるまでに、とても長い日数がかかってしまっている。300日とか400日など、なかには2年もかかっているケースもある。そして、契約が決まれば良いのだが、このように長い時間がかかっていると契約率も低くなる傾向がある。
日数がかかり、契約率も低い。会社としては最悪の状態である。それを何とかしようと営業社員にあれやれ、これやれと言う。しかし、思うような結果が出ない。それもそのはずで営業社員がこれまでと同じやり方を続けているからだ。ただし、これは致し方ないところがある。変えなければいけないと頭では分かっていても、慣れてしまっているこれまでと同じやり方をしてしまう。意識だけでは、なかなか変えられないのも人間の性である。
これを変えるには、先ほどのシステムから変えてしまうようなことが必要になる。個人で変えようとするのではなく、会社でできることを導入して社員を変えていく。
例えば、この場合であれば、リノベーションのモデルハウスをつくることで効果が期待できる。提案に時間がかかるのは、お客様にとってどのようなリノベーションがされるのかが分かりづらいからだ。その点、モデルハウスがあれば、見て確認できるようになる。結果、提案スピードも上がる。
このように会社や組織を成長させていくとき、次のステージへ向かうために改善しなければいけないことが必ずある。そのときに社員にやり方を変えさせようとする方法と、会社として変えていく方法がある。そして、それぞれにメリットとデメリットがある。前者のメリットはコストがかからないこと。デメリットは変わらない場合があること。後者のデメリットはコストが必要となることや導入時は慣れないために混乱することがあること。メリットは変える力が大きいことだ。
どちらの方法で変えていくかの判断を間違えないことだ。あるいは、社員に変えるように指示をしているが、一向に変わらないのであれば、それを止めて会社として変えていく方法をとることだ。
いづれにしろ最もよくないのは、変わらない状態をいつまでも続けることである。

