2021年、元旦の朝。

妻の実家に帰省をして迎えることが続いていた年末年始だったが、今年は久しぶりに自宅で過ごしている。
今年はお正月を帰省せずに自宅で過ごす人は、多いはず。これまでのお正月とは違う場所で、違う時間を過ごしている人が多いことだろう。
我が家もそうなのだが、だからだろうか。どうもお正月の朝のようには感じられない。昨日は掃除をして、年賀状を書いて、年越しそばをいただいて、紅白も見たのだが、それでもいつものようなお正月気分にはなっていないように感じている。
いつもの日常とそう変わらないからだろうか。
いつもであれば車で帰省をして、時には高速道路で大渋滞にあって、義母や義妹と一緒に過ごす。いつもは会えない人と会う。
そこで、いつもとは違う会話があり、いつもとは違う時間を過ごす。非日常性がある。
お正月はいつもは会えない人に会い、一緒に時間を過ごす。だが、今はいつもは会えない人とは、会えない環境にある。
昨夜、紅白歌合戦を最後の方だけだったが、久しぶりに観た。ここ数年見ていなかったからだろうか、良い番組に感じた。終わりに、北島三郎さんと黒柳徹子さんが話していたことと同じことを私も感じていた。
歌が伝わってくるというか心に響くというか、これまでには感じられなかったことを感じていた。
きっと歌手の皆さんが無観客ではあったが、その分、カメラ越しに想いを伝えようとしていたのではないだろうか。観客ではなく、カメラ越しに全国でテレビで見ている人たちに向けて、集中して歌っているように感じた。
また、きっとテレビの前で見ている人もいつもとは違う受け取り型をしていたのではないだろうか。私もその一人だ。歌手の皆さんの歌声はもちろん、歌う想いまでを受け取ろうとしていたのではないだろうか。
いつもであれば会える人と会えない分、よりつながりを求めるようになっていたのかもしれない。自宅で紅白を見ながら、あの人も見ているだろうかと考えながら。
だから、いつも以上に「つながり」が感じられる紅白だったように思う。
音楽や歌の素晴らしさにあらためて気づき、感動する時間だった。
ただ、私が見始めたのが11時を回り、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」からだったので、終わりの方だった。初めから見ておけば良かったと思うところもあるが、終わりの方だけを見たから、そのように感じられたのかもしれない。
トリのMISIAさんも良かった。力強く、愛が伝わってくる歌だった。
今年もまだコロナ禍が続き、人が集まる機会は持てない日が続くだろう。だからこそ、「つながり」の価値が高まる。実際には会えていないけれども、つながりが感じられる。
そのようなことを人は求めていく一年になるのかもしれない。
あけましておめでとうございます。良い年になりますように。

