賞与フィードバック。

今日から12月。2020年も早いもので最終月となった。
さて、12月といえばボーナスの時期でもある。会社に勤める人にとっては、収入が増える楽しみな時期である。
ただ、今年はいつもとは状況が違う。コロナ禍で厳しい賞与となる会社や人が多いだろう。新聞でも●割減、半減、なかにはゼロといった記事もあった。
さて、コロナ禍で業績が悪いから仕方がないだろう。賞与原資がないのだから、会社側とすれば払いたくても払えないのだからというのが率直なところだろう。
しかし、社員に賞与支給するときは気を配ったほうがいい。社員もみんな状況は分かっているから、理解はできるはず。ただ、納得ができるかどうかは賞与支給するときに、どのようなメッセージと共に渡すかで、社員の納得度は違ってくる。
まずは、トップである社長が全社員に向けて、今年の賞与についてどのような考えで支給をしているかを丁寧に説明をする。ここで「こういう状況だから仕方がないだろ!」といった姿勢は気を付けた方が良い。
たとえ、本音はそうであっても、社員が納得し、そして来年も引き続き頑張ろうと思えるメッセージが必要。
それから、経営陣からは現場の管理職が部下に対してフィードバックをするときに心がけて欲しいことも共有をしておく。
社長の説明は全社員に向けた一方通行の話になるが、現場の管理職は部下と双方向のやりとりを伴うフィードバックとなる。このときは会社の方針を理解した上で、また部下にフィードバックするときのスタンスを共有した上で、部下と関わってもらうようにする。
今年は厳しい賞与となるために、それに必要なフィードバック法について書いているが、こういう姿勢は厳しいときだけではない。好業績でいつもより多く支給ができるときも注意がいる。
今年は業績が良かったので例年以上のボーナスを払う。そのときは社員も喜ぶからそれで良い。問題は次の年である。同じように好業績を上げられたら良いのだが、そうでなかったとする。それも、決して悪い業績ではなく、目標はクリアをした。ただ、前年と比べるとそれほど業績が良かったとは言えない。このような場合である。
昨年ほどは原資がないために、昨年と比べると賞与は減るはずだ。ただ、減っているとは言え、例年並みである。決して、少ない賞与ではない。
しかし、昨年に大幅に増えた賞与を手にしている社員はどう思うか?
減ったと思うはずだ。しかも、目標はクリアをしている。それにも関わらず昨年より減ったということで不満に思う社員が出てくる。
昨年は例外的に業績が良かったことは忘れ、そのときの基準が当たり前となったのである。例外ではなく、スタンダードになったのだ。
経営陣からすると、思ってもみない受け止められ方だろうが、社員は一年前のことはもう覚えていない。いくらの賞与だったかの事実だけが記憶にある。
そのため、賞与は良い時も悪い時も、支給をするだけではなく、その背景や理由と共に支給をすること。そして、社員の納得を得るように心がける。
そう思うと賞与は社員にとっては心待ちにするだけで良いが、社長など経営陣にとっては、とても気を使う仕事なのではないかと思う。

