見落としがちな企業成長を止めるもの。

会社を成長させようとして事業計画を立てる。その計画に沿って、マーケテイング投資も、人材投資も積極的に仕掛ける。しかし、思うように業績が伸びない。
住宅会社や工務店がマーケテイングや採用と同時に目を光らせておく必要があるのが、オフィスである。それも、社員が働くスペースの過不足はイメージしやすいのだが、もうひとつ大事なのが、「打ち合わせスペース」である。
住宅会社や工務店のオフィスには週末になると多くのお客様が来る。契約前の商談と契約後の打ち合わせで来社する。契約後もお家に関することでインテリアや工事に関することで様々な打ち合わせがある。また、一回当たりの時間も1~2時間と長い。そのためのスペースがオフィスには必要となる。
そして、そのスペースが売上げのキャパとなっていることがある。例えば、打ち合わせスペースが5ケ所あったとする。1ケ所につき2組の打ち合わせができるとする。そうすると、一日に打ち合わせができるのは10組。打ち合わせは週末に集中するので、土日で20組が可能となる。1ケ月では80組。1年間で960組。
それから打ち合わせのタイミングはお客様の都合も考慮しなければいけないので、80%の稼働とする。結果、年間に打ち合わせができる組数は770組となる。
この会社が年間40棟の施工をしているとする。売上げでは7億から10億円くらい。契約後の打ち合わせは5回だとすると、200回。契約前の打ち合わせも5回だとすると、200回。あわせて400回の打ち合わせをすることになる。
さらに、これは契約したお客様のみであり、実際には契約が決まらなかったお客様の打ち合わせもある。仮に契約率が20%だとすると、160組の未契約客がいる。こういうお客には2回の打ち合わせをしているとすると、320組となる。
契約客とあわせると700組を超え、打ち合わせテーブル数のキャパが近づいていることになる。
このように書くと分かるのだが、実際にこのことに気づく社長は多くない。そして、次の目標達成に必要な打ち合わせテーブル数をいつ確保すべきなのかと言うと、一年前には必要である。受注ペースをこれまでよりも一段と上げていこうとするときには必要になる。
それができていないために、契約棟数が伸びない。工場でいうと生産能力以上の商品を作ろうとしている状況である。
業績を伸ばしたいと考えている社長には年間目標棟数と打ち合わせテーブル数のチェックをしておいて欲しい。


