私が生まれた街も変わる。

私が生まれて、大学生まで住んでいたのは、大阪府泉佐野市。海と山に挟まれた地形。平地が狭いというところから、「狭い野」から佐野になったとも聞いたことがある。海にも山にも恵まれた地で、新鮮な魚があり、玉ねぎや水ナスが美味しいことでも知られる。
その中でも、私の実家は海のすぐそばにあり、子供のころは夏になると毎日海で遊び、真っ黒になっていた。夕方になると大きな夕陽が海岸線に沈んでいき、毎日、大きくて暖かく美しい夕焼けを見ていた。
今も時々、実家へ帰る。最寄駅から歩いて実家へ帰るのだが、その帰り道でいつも思うのが空き地や駐車場が増えていること。駅下がりは商店街があったのだが、ここも閑古鳥が鳴いている。多くの店が閉まっている。その中にも空き地となっている所がある。
毎回、変えるたびに新しい空き地が増えているように思う。これが人口減少、高齢化社会での街の変化なのかと思う。ただし、泉佐野は新しく開発されているエリアもある。
関西国際空港もそうだし、特に、空港開設と同時に完成した「りんくうタウン」では新しいお店や施設が随分多く生まれた。私が子供の頃は、海だったところが、今は車が走り、駅ができて、大きな商業施設もできた。このように泉佐野は寂れていくところと、新しく開発されていくところが同居する。
しかし、私が子供の頃に慣れ親しんだところは、今はどんどん廃れていっている。子供の頃、よくいった本屋さんや駄菓子屋さん、自転車さん、おもちゃ屋さんはなくなり、友達が住んでいた家もなくなっていたりする。まだ、そこが新しいお家や建物に建て替わっっていれば良いのだが、空き地となっているところもある。
この街の中でもすっかり人が集まる場所が変わってしまった印象だ。30~40年の時間が経過すると、街が変化する。泉佐野の場合は、まだりんくうタウンなど新しく開発されている所があるが、このような施設がなければ廃れていく一方だったのかもしれない。
あるいは、空港やりんくうタウンとはまた違った新しい地が生まれていたのかもしれないが。
実家へ帰るたびに、人口減少、高齢化社会が日々進んでいることを実感する。

