社長とコンサルタントの視点の違い。

「成功法のような本はたくさん売られているけど、成功に秘訣のようなものはない。だから、次から次へと成功法本も出版される。成功に再現性はない。だって、誰かが成功した方法を私が真似をしても上手くいかない。その逆も言える。だから、自分の成功法は自分が見つけていくしかない。」
「しかし、失敗は再現性が効く。失敗する人は同じことをやって失敗していく。失敗にはパターンがある。」
「だから、成功はアートであり、失敗はサイエンスと言える。」
これは危機的状況にあったメガネショップのオンデーズを見事に復活させ、海外にまで大きく成長させている田中社長が語ったことである。
確かに、そうだと思う。しかし、再現性ある成功法を常に意識し考え続けているコンサルタント的視点で考えると、成功はすべてがアートではない、再現性が効く部分があると思っている。
田中社長もオンデーズの店舗を数多く見るなかで、きっとオンデーズのお店を経営する場合の成功法は見えているはずだ。そして、その成功法を他の店にも広げようとしているのではないかと思う。
会社の経営と店舗運営という違いはあるが、リーダーがいて組織がいて、そして成果を上げることを目指している事は共通する。
自分自身はどうすれば成功するのか?あるいは、自社はどうすれば成功するのか?を考えるのと、部下やメンバーがどうすれば成功するのか?あるいは複数の店舗を見ている場合であれば店舗が成功するためにはどうすればいいのか?を考えるのでは、同じ成功法を考えることでも違いがある。
ひとつは主観的に考え、ひとつは客観的に考えるという違いだ。
確かにある人が成功した方法を真似ても、その人も同じように成功するとは限らない。しかし、成功確率は高まるはずだ。成功した人がしていることの中には、誰がやっても成功確率が高まる部分はある。
まったく同じことをしたからと言って、同じように成功するとは限らないが、成功確率は高まるはずである。そして、成功した方法を数多く知り、それぞれの成功確率が高まるものをいくつか組み合わせたり、複数実行することで、さらに成功確率が高まる。
しかし、100%成功するとは限らない。
それは人によって、あるいはタイミングによって、そのときの取り巻く環境によって違ってくるからだ。そこには、アレンジすることが必要になる。
そして、そのアレンジを行うのが、経営コンサルタントの仕事なのだろう。
成功はアートである。確かに、そうだ。しかし、売れないアートではビジネスにはならない。
だから、成功はサイエンスをアートとして積み上げていくところにあるのではないかと思う。

