社員の能力が伸びる時。

入社時に、そもそも高い目標を持っている社員はいる。新入社員にもいる。そして、その想いが強ければ強いほど、成長スピードは早く、先輩やベテランの人たちをどんどん抜いて、どこまでも成長をしていく。
ただ、そのような人は、そう多くない。
それよりも会社に入った時は、明確な強い目標を持っていない人の方が多いはずだ。仕事をしていくうちに目標を見つけ、そこに向かって努力を続ける人の方が多いだろう。
ただ、それも自分一人の目標である限りは、長く続かない可能性がある。自分の目標として誰よりも強く持ち、そして成果も思うように出ているときは良い。しかし、そういう時はいつまでも続かない。折れそうになる時もある。そこでも自分との戦いに勝ち続けられる人は、そう多くない。
それは、目標が自分だけのものだからだ。
ラグビーの精神に、「One for all, All for one」がある。一人の選手はみんなのために、すべての選手は一人のために、という意味がある。仲間を思い合う精神をあらわしている。私はラグビーをしたことはないが、見ているだけでも激しいスポーツであることは分かる。
鍛えられた大きな体の相手選手にぶつかっていくのは、怖さを感じることもあるはずだ。でも、勝つためにはそこに向かっていかなければいけない。その勇気がいる。きっと、それは一人で戦っているだけでは出てこない。仲間と戦っているから、勇気がでる。
そして、それが自分でも思わぬプレーとなり、勝利につながる。それから、その経験がひとりの選手としても成長をさせ、さらにチームも強くする。
私は学生時代、ボート部にいた。このスポーツもキツイ競技だ。まずは、毎日練習をするのだが、言えば単調な練習である。毎日、同じように艇を漕ぐだけだからだ。そして、その練習もキツイ。毎日、追い込む。私などは練習前はいつも憂鬱になっていた。
それが、試合となるとさらにキツクなる。練習以上に追い込むからである。自分一人であれば、決して到達ができないようなレベルにまで追い込む。そのため、キツイ。ゴールした時は、足の痛さや苦しさから解放されるのだが、艇をあがった後もしばらくはいつもの状態に戻れないほど。それほど、追い込む。
それができるのも仲間と戦っているからである。手を抜けないのだ。
また、勝利した時は、今度はそれが個人の自信となり、自信をつけた選手が集まって、またチームを強くする。
そうして、チームも、選手も強くなっていく。成長していく。
個人の能力以上のものを発揮させるもの、それがチームであり、共に戦う仲間である。
会社の組織もそのようなものにしていく。目標があり、目的があり、それを目指して共に戦う組織にしていく。
まずは、共に目指す目標があるだろうか。

