社員が育たない。

もっと社員が育つ会社にしたい。
もっと多くのリーダーが育って欲しい。
と悩む経営者は多い。そこで、その環境づくりのために評価制度、仕組み、ルール、社風づくりと様々なことに取り組む。しかし、思い描いていたような社員が育つことにはならない。
社員を育てようとして、新しいことに次から次へと取り組むが、なかなか育つ人材があらわれない。
さて、ここで考えなければいけないのは、社員が育つ会社とはどういう会社なのか?ということ。特に、社員数が限られる中小企業にとって、社員が育つ会社とはどういう会社なのだろうか?
ここが明確になっていないと先ほど挙げたような取り組みをいくら行っても、残念ながら人材は思うように育たないだろう。
例えば、今、社員数が30名の会社があったとする。その会社が5年経った時、社員数が変わらず30名だったとする。いかがだろうか。この会社で人材は育っているだろうか?
一方で、30名だった会社が同じく5年後には100名になっていたとする。さて、社員数が変わらない会社と3倍になった会社では、どちらの方が人材が育っているだろうか。
私は間違いなく社員数が3倍になった会社の方が多くの人材が育っていると考える。社員数が変わらない会社でも育つ人材はいるだろう。しかし、社員数が変わらない会社と社員数が3倍になった会社が、それぞれ10社づつあったときに、どちらの方が人材が育っているかと言えば、多いのは間違いなく社員数が3倍になった会社のはずだ。
では、なぜこのような違いがでるのか。そこに、人材成長とどのような関係があるのだろうか。
その答えはとてもシンプルなのだが社員がチャレンジできる機会がより多いのが、社員数が3倍になった会社だからである。例えば、リーダーを経験できる人材が多くなるのは、社員数が3倍になった会社のはずだ。こういうチャレンジが人を育てる。逆にいうとチャレンジができない環境では人は育たない。
いやいや、人が育てばリーダーを任せますよ。人が育たないからリーダーが生まれないし新しい社員も採用ができないんですよ。
と言う社長がいるが、これは大きな間違いをしている。人が育たないからリーダーが生まれないのではなく、リーダーに育つチャレンジをさせていないから育たないのである。まさに、ポジションが人をつくるということができていないのだ。
人が育つ環境にするには何が最も重要なのか?評価制度なのか?それとも、社風改革なのか?それも必要だが、その前に必要なことがある。それが、「成長ステージをつくる」ということである。
人が育つための成長ステージがなければ人は育たない。そして、社員の成長ステージをつくるには会社の業績向上が必要となる。
社員育成に悩む前に、これから会社をどう成長させていくのか?その発展計画書をつくらなければいけない。その計画があり、そして実際に成長を実現していくなかで、必要な評価制度やルールづくりを行っていく。成長企業に見合ったものにしていく。
会社の成長計画なきところに、人材は育たない。
ということだ。

