目線を上げろって、具体的にどうすること?

「目線を上げろ!」と言われる。でも、具体的にどうすれば良いかは言われない。ただ、「目線を上げろ!」と言われる。
これでは言われた部下は行動を変えられない。言われるたびに悩み続ける。「どうすれば自分の目線を上げられるのだろう」と。
これは、部下が悪いのではない、具体的な指示ができない上司が悪い。
また、これは社員だけのことではない。社長も自身の目線を上げなければ、会社は成長しない。ただ、社長と社員では目線の上げ方は違う。
ここでは、社員の目線の上げ方について。
社員に目線を上げてもらうには、上司あるいは社長として、何か変えるべきことはないか?
と考えてみて欲しい。そこに、具体的な答えはあるだろうか。もし、ないのであれば、社員の目線を上げるのは難しい。単に、精神論を言っているに過ぎないから。
社員の目線の上げ方として、考え出したものは間違っているかもしれない。しかし、社員や部下が目線を上げるためには、具体的にこれが必要だと考え、それを与える。
その具体的な行動が必要である。そして、もしそれでも部下や社員の目線が上がったと感じられなければ、別の具体的な方法をとる。
私が大事だと思うのは、やはり具体的な行動である。「目線を上げろ!」と言い続けるだけで、そこに具体的な行動が伴っていないのは、お互いにストレスがたまるだけなので言わない方がいい。
育つ人は勝手に育ってくるから、時間はかかるだろうが、それを待っていればいい。結果は言い続けることと変わらないだろうし、ストレスがたまらない分、お互いに健全だ。
さて、私からは社員や部下の目線を上げるために必要だと思っていることを一つあげたい。
その前に、もうひとつ質問。
社員の目線を上げるとは、どういうことなのか?
ハッキリとした答えはあるだろうか。
私の考えは、「社員の問題意識を会社経営において、より上位のものへ引き上げること」
である。
例えば、営業社員が初めて部下をもつリーダーになるために目線を上げて欲しいと思えば、リーダーが持つべき問題意識が持てるように引き上げる。営業リーダーに複数のチームを束ねるマネージャーになるために目線を上げて欲しいと思えば、マネージャーが持つべき問題意識が持てるように引き上げる。そして、マネージャーに役員になるために目線を上げて欲しいと思えば、役員として持つべき問題意識が持てるように引き上げる。
このように目線を上げるとは、上位の問題意識を持つように引き上げる。
私は、こうルール化をしている。
では、そのために上位者は何をするべきなのか?
それは、その部下や社員の上位者として持っている情報のなかで、彼らが持っていないものを共有することである。経営情報なのか、売上情報なのか、あるいはメンバーに関する情報なのか?
上位者はその情報を使って、あるいは問題意識として持って、部下や社員はしていない仕事をしているはずだ。
そういう情報を公開する。
社長が部長やマネージャーに役員並みの意識へと高めたいと考えるのであれば、部長やマネージャーが知らない社長だけが知る経営情報はないかと考える。それを公開する。
目線を上げるとは、問題意識を上げることであり、そのために必要な情報を与える。
これをしないで目線を上げろというのは意味がないからやめた方がいい。

