正射必中。

長女は高校生の部活で弓道を始めた。残念ながら最終学年の今年はコロナ禍で試合はもちろん、練習もできない日が続き、そのまま引退となってしまった。
娘の弓道から知った言葉が、「正射必中」という言葉。初めて聞く言葉で、どういう意味なのかを娘に聞くと「正しい姿勢で射ることが的を当てる」というもの。
的を射ようとするのではなく、的を射るまでの姿勢や進め方など、正しく射ることに集中することが、結果的に的に当たる。
何度か弓道の試合を見たことがあるが、確かに射るまでの動作に静かに集中している。そして、矢が的に当たろうが、外れようが一喜一憂をすることはない。
とにかく、正しく射ることに集中している。
それを知ってから、他のスポーツ、そして仕事や経営にも通じるところがあると思い、忘れられない言葉となっている。
結果ではなく、プロセスを大事にするという大切なことを教えてくれる言葉だと思っている。
ただ、そこで大事になるのは、正しく射る方法である。その型である。それを知らないことには、正しく射る方法が分からず練習もできない。そうすると的を当てようとするしかない。しかし、それでは正しく射ることができていないために、的にも当たらない。
これも他のスポーツ、そして仕事や経営にも言える。
正しい仕事の進め方や経営の進め方を知っているのか。その型を意識しながら、そして必要なチェックをしながら進められているだろうか?
それがないと会社経営の場合は、売上や利益など結果だけを追い求めることになる。しかし、そのやり方が正しくないために望む結果を手に入れることができない。
どのような会社にしたいのか?
そのような会社にするためにはどのように経営をすれば良いのか?
そういう視点でモデル企業を探す。そして、その経営法を体系的に整理し、自社に反映させていく。あるいは、本からも型を学ぶことはできる。
例えば、イノベーション力がある会社にしていきたいと思うのであれば、野中氏の知識創造経営に関する本が型になるはずだ。
正射必中
覚えやすく大切なことを教えてくれる言葉である。

