新規事業立ち上げの成功ポイント。

注文住宅や住宅リフォーム事業を主力事業とする住宅会社や住宅リフォーム会社が、新規事業を立ち上げる例が増えている。
例えば、中価格帯の注文住宅を主力としていた会社が価格が安い低価格住宅事業を立ち上げる。あるいは、住宅会社が住宅リフォーム事業や不動産事業を立ち上げる。水廻りリフォームを主力としていた住宅リフォーム会社が戸建てリノベーションを専門に扱う事業を立ち上げるなど。
地元密着型でシェアを上げていこうと思えば、既存の主力事業だけではシェアの壁にぶつかる。そして、その壁を乗り超えるのが新事業の立ち上げである。
ただし、新事業立ち上げ後に順調に業績を伸ばす会社もあれば、上手くいかずに途中で撤退してしまう会社もある。その要因は様々なことが考えられるが、まずは基本的なポイントを押さえよう。
新事業の立ち上げで考えることは、「何を(What)」、「なぜ(Why)」、「どのように(How)」の3つのこと。
「何を」とは、何の事業を立ち上げるのか?である。事業の選択である。ここでは、その事業の成長可能性、他社との競合状況。自社の強みを活かせるか?といったことから選択する。成長可能性や他社との競合状況などはあらかじめ調べることができる。また、外部の専門家から情報を得ることもできる。
「なぜ」とは、その事業を立ち上げる目的である。立ち上げ後に事業を成長させて組織を拡大させていくことを考えると、組織の一体化を図るためには求心力となる事業の目的がいる。ただ、収益を上げるための事業と感じられていると組織拡大を図ろうとしたときに問題がでる。主力事業も含めて、自社は何のために経営をするのかの全社的な目的と一致化させるようにする。
「どのように」とは、事業の立ち上げ方である。そこには2つのことがある。マーケテイングとマネジメントである。お店、ホームページ、広告販促戦略などがマーケテイング。リーダーを誰にするか、そこで、働く人は現業との兼ね合いをどうするかなどがマネジメントになる。マーケテイングはすでに成功事例や成果を上げるためにノウハウ化されたものがあれば、それを踏襲すれば大きな失敗になることはない。しかし、マネジメントは同じ事業を立ち上げても会社によって違いがでやすい。
つまり、この3つのなかで新事業の立ち上げが上手くいかない要因になりやすいものが、どのように立ち上げるかの中のマネジメント部分である。
その成功ポイントは、
・すでに実績があり、力のあるリーダーが立つこと
・既存事業とは切り離し、専門部署をつくること(当初はセールス担当者だけでも)
にある。
リーダー選びと部署を専門化させること。
以上の条件をすべて揃えられれば、まず失敗することはない。順調に業績は伸びていく。
新事業立ち上げ成功の成否は、成功するための「与件条件」づくりで決まる。

