我が家の免許返納問題。

今年も高齢者による自動車事故のニュースがあった。店に突っ込んで大きな被害を出してしまう、あるいは人が亡くなってしまうといった大きな事故はニュースになるが、小さなものも含めるとどれぐらいの件数になるのだろうか。
気になったので調べてみた。内閣府が公表しているデータで見ると、
・運転免許保有者の高齢化が進んでいる。
・高齢者による死亡事故件数の増減にはあまり大きな変化はない。
・人口10万人当たりの高齢者による死亡事故率割合は減少している。
・高齢者事故の原因はハンドル操作やブレーキ操作の間違いが多い
といった特徴がある。
免許保有者はここ10年ほど約8000万人ぐらいで大きな増減はないが、年齢別で見ると10代20代の若い人が減り、70代80代の高齢者が増えている。10代はピーク時の3分の一になり、70代以上は10年前と比較しても約2倍となっている。
そういう中で、何とか高齢者による死亡事故件数は大幅に増えることなく推移しているという状況のようだ。ただし、やはり高齢者が大きな事故を起こすとニュースになり、また今は社会問題化しているために印象に残るのだろう。
そこで、我が家の話になるのだが、80歳を過ぎた私の父親は自動車免許を所有し、今も毎日運転をしている。買い物などの日常生活に加えて、友人知人との集まり、それに仕事もあるので、一日に一度以上は運転をしている。
一方で、体調は以前と比べると芳しくない。足腰を痛がることも増えているし、めまいや立ちくらみを起こすこともある。車の運転をすることには、当然心配をしている。「運転には十分に気を付けるように。」とは言っている。免許を返納する話もしている。また、本人も高齢者が事故を起こしていることはニュースを見て知っている。その怖さも実感している。でも、車の運転は止めない。生活が不便になるし、自分は大丈夫だと思っている。
このような状況に悩む家は多いと思う。無理に返納をさせることもできない。同居をしていれば、親の足代わりになることもできるかもしれないが、別居をしていると難しい。
生活ができないばかりではなく、それがきっかけで老け込んでしまうことが十分に予想できる。自動車で出かけることは、単に買い物などが便利になるだけではなく、仕事ができることで社会とのつながりになっていたり、友人知人と話すことで生きがいになっていたりする。
同じようなことを先に経験している人に相談をしても同じことを言われる。「車の運転は心配だけど、無理に返納させるのは難しい。また、それによって老け込むだろうから。難しいよな。」という話になる。
車を利用することで社会とのつながりや生きがいを感じながら地方で生活している高齢者の免許返納問題は、我が身となると簡単な問題ではないことに気づく。悩ましい。

