成長ビジョンシートの作成について。

あなたの会社では事業計画は作られているだろうか?上場企業であれば、ほぼすべての会社が作っているはずだ。でも、私がお付き合いをしている中小企業の住宅不動産会社においても作っている会社が多い。地域で目を見張る成長を遂げている会社では、ほぼすべての会社が作っているのではないかと思う。
事業計画書を作ったから会社が成長をするとは言わないが、事業計画書を作っていない会社で成長をしている会社と私は出会ったことがない。それだけ会社の成長には事業計画書は必要だと私も思っている。
事業計画書とは会社の未来を考え、まとめられたものであるが、それと同じように部署をあずかるリーダーであれば部署の成長計画、そして、個人も自分自身の成長計画を考え、つくった方が成長につながる。成長ビジョンシートとして毎年更新をしながら作成をする。
さて、私は今のコンサルテイング会社に勤めて20年以上になるが、今では会社の事業計画はもちろん、部署と個人の成長ビジョンが作られるようになっている。部署ごとの成長ビジョンシートについては、毎年第四四半期の初めごろに作成を始める。その後に個人の成長ビジョンの作成が始まる。
ただ、私が入社した頃は作成していなかった。年末近づくと来年の予算を決める作業は行われていたが、それをどのように達成をしていくのか?あるいは、その先の組織の拡大成長計画を考えるようなことはしていなかった。それを始めるようになった頃は、不平不満を言うリーダーもいたし、今思えばその内容も稚拙だった。当時から各リーダーが自身でまとめた成長計画の内容を全リーダーが集まる場で発表をしていたのだが、書式やフォーマットも決まっておらず、リーダーによって内容のレベルに大きな差があった。また、コンサルタントという職業柄、内容よりもプレゼンのウケ狙いに走るリーダーもいた。
しかし、10年以上前になるが、そのときに当時の社長が言っていたことを今もはっきりと覚えている。それは全リーダーが集まり、すべてのリーダーの発表が終わった時だったと思う。その時の部屋の空気感は、年末で忙しいときに貴重な時間を使って資料を作成し、そして、全リーダーの発表を聞くためにわざわざ会社に集まり、長い時間をかけて聞き終えた。これを行う意味があるのか。疲れた空気が漂っていたように私は感じていた。その場で、社長は「新たに始めた成長ビジョンシートの作成やプレゼンの場ですが、今はまだ内容も稚拙かもしれません。しかし、私はこれが会社を変えていくと信じています。いつの日か、これを始めたことが会社が変わるきっかけだったねと皆さんが言う時が来ると信じています。」と言った。
あれから15年ほど経ったと思うが、今では本当にそうだったと思う。その頃から明らかに成長軌道が変わった。毎年2桁の成長を続けるようになった。当時と比べれば売上高も社員数も3倍以上になっている。そして、成長ビジョンシートの作成は今も続いているが、今の部署責任者が作成したものを見ると、レベルが段違いに上がっている。これも、あの時の始まりがあり、これまで続けてきたからこそである。
未来を創るために何を始めるか?
会社に必要な事はトップでしか決められない。そして、それは社内から反対されることの方が多いのかもしれない。未来を創る人の宿命なのかもしれない。

