守りから。(チェック済)

野球解説者の話を聞いていると、「守りからリズムをつくる」とか「守りから崩れる」といった言葉がよく聞かれる。特に、野球は攻守の切り替えがハッキリしているからそのような言葉があるのかもしれない。
守りの時は守るしかない。どれほど点を取られてもスリーアウトを取るまで守るしかない。守り切らなければいけない。
息子の野球の試合を観ていても、そう感じる。試合の流れが守りで変わると感じる時がある。また、両チームとも守りが良いと引き締まった試合となり、逆に悪いと間延びした試合になる。間延びが感じられる試合は攻撃もしまったものにはならない。相手のエラーやミス、あるいはフォアボールやデッドボールで点が入る試合になるからだ。
そして、その守りの要は、やはりピッチャーであり、キャッチャーである。そして、ピッチャーを盛り立てるのが他の選手である。
野球で良い試合というのは両チームの守りが良いときの試合である。
そして、このことは住宅会社や工務店の経営にも通じるところがある。住宅会社や工務店は一つの会社のなかに販売・サービス業と製造業の二面を持つ。販売・サービスは営業部門であり、製造業は施工部門である。私のイメージでは販売・サービスである営業部門が攻めであり、製造の施工部門が守りに見えている。
野球の場合は同じ選手が攻守両方をプレーするが、住宅会社や工務店の販売・サービスは営業部、製造は施工部と人も組織も変わる。
野球では守りからリズムがつくられると言われるが、住宅会社や工務店の業績も施工部からつくられる。もちろん営業部が受注をとってこないと業績にはならない。野球で点をとらなければ勝てないのと同じ。しかし、どれほど点をとっても守りのミスでそれ以上に点を取られれば勝てない。同じように住宅会社でも営業部が多くの受注を取ってきても、施工で問題が多発すれば営業部もその影響を受け、全力で営業へ向かえなくなる。
野球の攻撃力は決して攻撃をしている時だけのことではなく、守りもあっての攻撃であるように、住宅会社や工務店の営業力も施工力があっての営業である。
営業部が安心して受注がとってこれる状況になっているかどうか。それは営業部門だけのことではない。施工体制がどうなっているかにもある。
施工体制を整えることで受注物件の完工がきっちりと仕上げられるだけではなく、これまで以上に受注力が上がることになる。
野球で守りが良ければ攻撃力が高まるのと同じである。点を入れないだけではく、攻撃時に追加点が入るようにする力が守りにはある。

