変身力。

舩井幸雄さんのベストセラーに「変身商法」がある。
人間が生きていくことや商売の基本には世の中の変化に上手く適応していくことが重要であると書かれた本だ。
なお、このような変化への適応こそが上手な生き方と説くのは舩井幸雄さんだけではない。
有名なところでは、ダーウインの「生き残る種とは、最も強い者ではない。最も知的な者でもない。それは、変化に最もよく適応したものである」があるし、松尾芭蕉の「不易流行」、鴨長明の「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」、仏教の「諸行無常」、また平家物語では冒頭に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵におなじ。」とある。
いづれも変化こそが必要な生き方であることを説いている。
しかし、人間には固定化傾向がある。固定化する方が安心するのだ。「いつもと同じ」に安心感を覚える。例えば、会社などで定例の会議が開かれる時のこと。決まっているわけではないのに、多くの人はいつもと同じ席に座る。
これも一度経験したことを繰り返す方が安心することの表れなのだろう。
ところが、このような固定化した動き方や考え方が通用するのは、平常時に限られる。何か大きな不測の事態が起きたときは、そのようなことは言っておれない状況になる。
そのときに、その変化に適応をして自分自身を変えられるかどうか。いつもとは違う考え方や行動ができるかどうかが、極端に言うと生死の分かれ目となる。
さて、今は平常時だろうか。それとも非常時だろうか。きっと多くの人にとっては非常時のはず。いつもとは違うスタイルで生活をしている人が多い。しかも、まだこれから大きな変化が表れるかもしれない。
これまでとは違う対応をしなければいけない。
これまでと同じような考え方では通用しなくなっている。
それにも関わらず、これまでのやり方や経験で通そうとしていないだろうか。
変わろう。変化しよう。今は試されている。そして、新しいことへのチャレンジや変化したとき、新たな世界ややり方が手に入る。
今はそういうチャンスが来ている。
そのチャンスを掴むために、変化しよう。

