同行では人が育たない理由。

今年も夏の高校野球の予選大会が全国各地で始まっている。今年は残念ながら甲子園は無観客が決まったこともあり、さっそく私も大阪大会を観戦してきた。
その時の試合でもそうだったのだが、今年は強豪チームが負けたり、思わぬ苦戦を強いられることが多いようだ。コロナ禍で練習が思うようにできていないことや、大会の中止や練習試合も思うようにできないことで実践形式の練習ができていないことがあるのではないかと思っている。
試合をしていないと試合慣れもできないし、試合勘も育たない。練習ではそういう経験ができない。やはり実践形式となる練習試合などでなければ難しい。
本当の実力をつけ、そして、本番で発揮するには実践形式の練習が重要になるという事だ。
そして、これは営業の若手社員を育てることにも共通する。人材を育成するために座学ではなく、実際の営業現場で経験を積むOJTがある。
ところが、上司や先輩がOJTを間違えて理解していると若手社員は育たない。単に、営業時に同行させることをOJTと思い、そのようにしているとどれほど多くの時間をかけたとしても育ってこない。
OJTとは、若手社員を育成するためのプログラムがあり、それを計画的に実践の場で経験をさせることであり、そのようなOJTでなければ若手社員は育たない。
同行をさせるだけでは実践経験を積んでいることにはならないからだ。例えば、住宅営業であれば、資金提案のところは若手社員に任せる。お客様からのヒアリングから提案までをさせる。もちろん、その前に、どのように話せばいいのかについては伝えている。その上で、実践させる。
そうすれば、失敗をすることもあるだろう。しかし、失敗もせず、育つことはあるだろうか。失敗をしながら、成長をしていく。
野球もそうだと思う。実践的な練習試合で失敗をして初めて気づく事や学ぶことがある。それが、本番の試合では活かされ、試合勘や試合慣れにもなっていく。
同行させていれば、いずれ営業ができるようになっていくだろうと考えるのは、練習だけを続けていれば、試合勘もつき、勝てるようになると考えるのと同じこと。
確かに、いずれはできるようになるかもしれないが、それまでには多くの時間がかかる。そのようなことをしていると、間延びもするだろうし、やりがいも感じられなくなり、辞めてしまう。
失敗をさせる実践経験を積むこと。これが成果につながる。
野球では、勝利につながるように。

