即時処理力が成長スピードを早める

船井総研で働くようになって教えられたことの一つに「即時処理」がある。何か仕事を頼まれたときに「後でやろう」と考えるのではなく、今すぐにやろうとすることを言う。
コンサルタントは多くの仕事をする。それも実力コンサルタントになればなるほど、仕事の量が増える。ご支援先企業が増えるからだ。毎日、異なるご支援先でコンサルテイングをする。それも、コロナ前であればご支援先に訪問をしながらである。日本全国、出張を続ける日々のなかで、大量の仕事を進める。
少しでも仕事を貯めようものなら、もう回らなくなる。実力コンサルタントになるには誰もが通る道なので、早い段階から仕事のスピードを高めておくに越したことはない。そのための癖付けとして、即時処理を駆け出しのコンサルタントにも教えられる。
さて、即時処理力を高めるにはコツが2つある。
一つは常に完成形(ゴール)をイメージすること。
今でも覚えているのだが、私がそのことを強く感じた体験がある。それは、編集者を招いて出版会議をしていたときのこと。もう20年前になる。そこには力があるコンサルタントが参加し、新たな本の企画を考える会議だった。私はまだ何も分からずに一応企画書を用意して参加した。
その企画内容についてプロの編集者からアドバイスをもらうのだが、私と力があるコンサルタントの聞き方に違いがあることを感じた。私はアドバイスをただ聞いているだけなのに対し、力があるコンサルタントは聞きながら、それをヒントにして編集作業を進めていた。
それが明らかになったのは編集者からのアドバイスを聞いた後に、「質問はありますか?」と聞かれたときだ。私は特に質問がでなかった。「今日はアドバイスを聞いて、それを参考にしながら後で企画を考え直そう。」と思っていたのだ。そうすると今では分かるのだが、その時は聞くだけで考えていない。だから、質問ができない。
一方で、力があるコンサルタントは次々と質問をしていた。そして、それによって本の企画がブラッシュアップされていった。
なぜ、そのように質問ができるのか?不思議に思った私は会議の後に聞いた。そうすると「編集者からのアドバイスをただ聞いているだけだとアカン。常に、本の完成イメージを考えながら聞かないと。アドバイスをもとにどのような本にしていくのが良いのかを考えねん。そしたら、質問が絶対にでる。」と言われた。
私はまた後で考えようとした。力のあるコンサルタントはその場で考え、内容をブラッシュアップしていた。この違いは大きい。仕事のスピードとしては、3倍以上の違いがあるだろう。本の企画がまとまるまでに私が一週間かかるとすれば、力があるコンサルタントは一日でできたはずだ。
これを他の仕事でもしているので、スピードは桁違いになる。
さて、仕事の即時処理力を高めるもう一つのコツは、またの機会に紹介しよう。文字数が多くなってしまった。

