努力と成果の関係性。

「継続は力なり」。そして、「三日坊主」。継続することの大切さと、継続することの難しさ。両方の言葉がある。それだけ、「続けること」に意味を感じている人が多いということか。
何でもかんでも続ければ良いというものではない。続けることで上手くいくこともあれば、続けることで他のことができずにチャンスを逃していることもあるだろう。また、間違えた方法で続けてしまっているかもしれない。
しかし、上手くいくことも間違いも続けなければ分からない。
続けることの難しさは、努力をした成果をすぐに求めてしまう所にある。早起きを続ければ、すぐにその成果を感じたい。読書を続ければ、すぐにその成果を感じたい。資格取得のための勉強を続ければ、必ず合格したい。新しい営業のやり方を取り入れれば、すぐに契約を上げられるようになりたい。メンバーとの関り方を変えれば、すぐにチーム状況が変わって欲しい。バットをいつもより多く振り始めたので、すぐにヒットを打てるようになりたい。
色んなことがあるだろう。
しかし、言うまでもないのだが、始めたことがすぐに成果に表れることはない。そのために、せっかく始めたことを止めてしまう。そして、また新しいことを始める。でも、また止める。その繰り返しでは、何が上手くいき、上手くいかないのかが分からないままになる。
さて、これまで苦労していたことや出来なかったことが、ふとした瞬間に出来るようになったと感じる経験が、これまでになかっただろか。私にはある。
例えば、中学生の時。私はバスケットボール部に入っていたのだが、3年生で引退間近の時、明らかにそれまでとは違うプレーができるようになった。他人からは分からなかったかもしれないが、自分の中では体の動きが変わった。ドリブルも体の交わし方も、シュートへもっていくときの体の動きが自然と流れるようになったことを感じる瞬間があった。「あっ、上手くなっている。」と初めて実感した。それは、2年以上バスケットをやって初めての体感だった。
また、高校生の頃は勉強を続けていて、問題を解くのに、それまでとは違って短時間でスムーズにできるようになったと感じる瞬間があった。自分の学力が一段レベルが上がったと感じる瞬間である。このような経験があなたにもないだろうか。
私は他にも大学時代でボート部だったとき、ランニングのタイムトライアルの練習で、3回生の時だったと思うが、それまでとは明らかに楽に早いタイムで走れるようになった時があった。実際、タイムは一段レベルが上がった。それまでは勝てなかった仲間に負けなくなった。
社会人になってからの仕事でも同じようにこのような経験はある。営業手法、ミーテイング、コンサルテイングスタイル、ノウハウづくりなど、続けていたことで、それまでとは違って自分自身のレベルが一段と上がることを感じた瞬間である。
もちろん、このようなことばかりではない。続けていたが、上手くいっていないこともあるはず。ただ、今となると、それは思い出せない。レベルが上がったと感じたことだけを覚えている。面白い。
何でもかんでも続けた方が良いとは思わないが、やろうと思った事や決めた事を何でもかんでも、すぐに辞めてしまうのは勿体ない。続けてきたことが、それまでとは違って、ふっとできるようになった瞬間を一度でも体感すると、努力はすぐに成果に結びつかないこと。それから、できるようになる瞬間が来ることを信じられるようになる。

