会社になることができない、会社。

個人が集まる集団から、集まった個人が組織として機能する会社へ。
会社の設立は一人でもできる。
社員ひとりの会社もあれば、数万人の会社もある。社員数にこれだけの違いがあっても、同じように会社と言われるが、その中身はまったく違う。
会社とは、「人が集まり、組織として機能をすることである。」と定義したとしよう。組織として機能するとは、役割分担があり、それが全体としても機能をすることで、より多くの成果を上げることだとすると、ただ人が集まるだけでは組織として機能をしているとは言えない。
さて、会社には組織として機能をしている会社とできてない会社がある。
そして、組織として機能をしていない会社は、ある一定のところで人が増えなくなる。住宅会社の場合であれば社員が10名を超えない会社は、まず組織として機能をしていない。
その最たる例が、社内に公式な会議がないことだ。「えっ?そんなこと?」と思われるのだが、そんなことができていない。
必要だと思ったときに集まって会議をする。あるいは、一応、会議日を決めているのだが、その時に全メンバーが集まって行われるのが、稀。時には、社長自らが他の予定が入ったとして、会議を欠席する。
組織として機能をさせていくには、コミュニケーションが大事になってくるのは当たり前。それが機能をしていないのであれば組織になっていかないのは当たり前。
それは、個人が集まって仕事をしているだけである。それでも人が集まっているから、会社としては見えるのだが、組織が機能する会社にはなりきれていない。
住宅会社であれば、社員が50名を超えた会社で、そのような状況になっているケースはまずない。会社で決められた公式な会議にはメンバーは全員が必ず集まり、決まった時間に始まり、そして終わる。
必要な議題も決められていて、それに必要な準備もされている。
これができている会社にとっては、当たり前のことである。だから、日常となっている。
しかし、できていない会社では、できないことが日常となっている。また、会議を欠席する理由も決まっている。「お客様との約束が入ってしまった。」、「施工現場でどうしても対応しなければいけないことが起きた。」というものだ。
このような理由であれば、許されるかのようになっている。本当は、「私にはスケジューリングの能力が足りません。」とか、「危機管理能力が足りません。」と言っているに過ぎない。自分自身で能力の低さを言っているという、とても恥ずかしいことなのだ。
実際、できている会社で、このような理由で会議を欠席すれば、そのように見られる。
ましてや社長自らがそのような理由で決めた会議を欠席するような会社で、目標や計画を立て、業績向上を進めていくことなどできるはずがない。
会社で決められた会議にメンバーが集まり、決められた時間に始まり、決められた時間に終わる。
これは、会社が組織として機能をしていく基礎的な条件である。

