一点集中力が未来を変える(チェック済)

今の船井総研における主流のコンサルテイングスタイルは、ビジネスモデルの導入で業績を上げるスタイルである。
例えば、住宅会社であれば、新しい業態としてローコスト住宅事業を立ち上げる、水廻りリフォーム専門事業を立ち上げる、戸建てリノベ専門事業を立ち上げるなど。異業種事業の立ち上げであれば、プリン専門店やチョコレート専門店を立ち上げる住宅会社もある。
新しい事業を立ち上げるだけではなく、既存事業の業績アップのために船井総研が提案をしているビジネスモデルにあわせていくコンサルテイングもしている。
いずれにしろ、業績が伸びるビジネスモデルの立ち上げや導入で業績を上げるコンサルテイングをしている。
そして、それぞれのビジネスモデルに専門コンサルタントがいる。そのためコンサルタントは担当するビジネスモデルについては相当に詳しい。事例もたくさん知っている。専門家になっている。
以前はこのようなスタイルではなかった。業種別に専門としていた。私であれば、以前から住宅不動産業界を専門としてコンサルテイングをしていた。他にも飲食業専門、自動車販売店専門、地方創生専門、製造業専門といったように。
その頃の基本的なコンサルテイングスタイルは、その会社の長所を伸ばして業績を上げる方法だった。その会社が何をすれば最も業績がスムーズに上がるのか?そのために、商品開発や集客、営業支援、組織づくりを行っていた。
私には今もその感覚は残っていて、私が今専門としている戸建てリノベーション事業のコンサルテイングを提案するときは、その会社の強みとこの事業のマッチ度を把握するようにしている。
そして、それがマッチしないと感じた時は、他の提案をしようとするところがある。その方が、その会社の強みを活かせると思うからだ。
これまでの長い経験からそのように考えるのである。
しかし、この判断は良い事ばかりとは思ってない。
最近、入社してきた若いコンサルタントは、担当しているビジネスモデルのコンサルテイングだけをやってきている。それで、成果を上げる経験をしている。
そのような若いコンサルタントと一緒に経営相談をすると私との違いを感じる。彼は、その会社の状況や強みなどはあまり気にすることなく、ビジネスモデルの導入を強く提案する。
私からすれば無理な提案をしているように見える。しかし、これが悪い事ばかりとは限らないのだ。業績を伸ばして成功をすることがある。
私のコンサルテイング経験が20年以上あったとしても、たかだ20年である。知らない事や経験していない事の方が多い。そのなかでの判断は確かに失敗する可能性は低くなるかもしれないが、時には会社や人の可能性を失くしてしまっているかもしれない。
上手くいくパターンを知るのは難しい事ではない。それよりも、これは難しいのではないかと思えることに、責任、覚悟をもってコミットもしながら進めていく。
他の事は知らないために、一点集中力が高まる。それが世界を変え、結果を変えていく事がある。
経験が長くなってきたからこそ、一点集中力を意識的に高めていくこともしなければいけない。そのためには、他を排除することが必要だ。まだ、何も知らなかった新人の頃のように。

