プロ野球で起きている投高打低。

ここ数年、プロ野球の世界では「投高打低」が続いているようだ。それは、データにも表れていて、打率も防御率も下がる傾向にある。
また、今シーズンは、ロッテの佐々木朗希投手が28年ぶり16人目となる完全試合を達成している。また、このときは、1試合奪三振数日本記録タイ(19奪三振)、連続打者奪三振日本新記録(13者連続)、それから歴代2位の連続イニング奪三振(34イニング)を達成している。
ちなみに、佐々木投手はこの後に投げた試合でも、8回まで完全試合を続けて、史上初の2試合連続の完全試合となるところまでいった。
他にも今シーズンは、ソフトバンクの東浜投手がプロ野球史上84人目のノーヒットノーランを達成している。
そして、中日の大野投手は9回まで完全試合を続けていたが、延長戦となり、10回にタイガーズ佐藤選手に安打を打たれて記録はならなかったが、実質は完全試合の投球と言える。
このように記録にも、記憶にも、確かに投高打低の様子が見て取れる。しかも、シーズンはまだ前半戦も過ぎていない。今シーズン中に、まだ完全試合もノーヒットノーランも見られるのではないかと感じる気配がある。
なぜ、このような現象が起きているのかについては、一つは練習方法があると言われている。今は、練習中に一球一球投げるフォームを映像を見ながら投手自身がチェックできるようだ。自分が思うようなフォームで投げられているかどうかを確認できる。
さらに、ボールの回転数まで分かるようである。ボールの握り方や投げ方をどう変えれば、ボールがどのように動くのかを一球一球研究できる。
このような設備がない頃は、投げ方やボールの握り方を変えても投手自身がそれを確認することはできなかった。良いのか悪いのかが分かりづらい。それが今はすぐに一球一球確認できる。
映像技術の進歩が投手力を高めている。
それから私はもう一つの理由として、日本人の体格が大きくなっていることがあると思っている。佐々木朗希投手は190㎝、85㎏ある。ちなみ大谷投手は193㎝、95㎏ある。投手で190㎝以上の選手は珍しくなくなっている。体が大きいのは投手のパフォーマンスを高める。
このように技術の進歩と体格の変化によって、投手力が増している。
但し、野球ファンとしてはバッタバッタと投手が三振を取るのも見ていて気持ちが良いのだが、やはり打者がホームランやヒットを打ち、点が入るところも見たい。
ところで、打つことを攻撃と言うが、それは投手から投げられたボールを打つので、受け身の攻撃である。投手の方が攻撃側とも言える。投げられたボールを打つために、投手の進化に打者が追いつくには時間を必要とする。ただ、打者が追い付いたときには、さらに投手が進化するので、しばらく投高打低は続くと言われている。
大谷投手や佐々木投手のようにこれまでの常識を覆すような、ホームランバッターや安打製造機と言われる打者が登場しないだろうか。
年間50本を超えるホームラン数、打率4割超え、年間200本以上の安打を打つバッターを久しぶりに見たい。

