チームづくりに必要なリーダーの視点。

プロ野球は一年間を通してペナントレースを戦う。また、これからは冬のスポーツとして学生ラグビーやサッカーの全国大会、年明けには箱根駅伝がある。プロ野球の各チームでは監督の他にキャプテンが選ばれる。また、学生スポーツにも学生からキャプテンが選ばれる。キャプテンは各チームのリーダーである。
さて、会社組織の中にもリーダーがいる。数名の小さな組織から数十名、数百名を率いる大きな組織のリーダーまでいる。但し、どのリーダーもまずは数名の小さな組織でリーダー経験を積む。そして、数名のメンバーを率いて組織の目標達成を目指す。その目標は会社の決算にあわせて年間目標が掲げられる。その成果に応じて、リーダーは評価される。
年間目標を掲げ、メンバーを率い、そして、年間にあげた成果に応じて評価される。これは会社組織のリーダーもプロ野球や学生ラグビー、サッカー、駅伝といったチームも同じである。プロ野球も年間スケジュールを組んで開催され、学生スポーツも一年単位でメンバーが新しくなっていく。
ところで、成果を上げる組織(チーム)を目指す時にリーダーに必要なのは何だろうか?あるいは、メンバーがこのチームにいることができて良かったと思えるチームにしていくにはリーダーには何が必要なのだろうか?
それは、結果を求めながらも、良いチームへしていくという視点である。なかには結果だけを求めようとするリーダーがいる。私もリーダーになった頃はそうだった。結果とは、年間目標の達成である。リーダーには必要な視点なのだが、それだけを見ていると良いチームにはならない。「今」や「プロセス」を見る視点が弱くなるからだ。
良いチームになるには、そのためのプロセスがある。スポーツで言えば負けが続いて苦しい時、あるいは練習試合でも格上の相手に勝てた時、また仲間割れが起きることもあるだろう。このようなチームに起きるすべてのことが良いチームへとなっていくために必要なプロセスである。
ただし、その視点をリーダーが持っている場合に限る。それを持たないリーダーは、チームで起きる色々なことを良いチームにしていくための出来事として活かせない。
苦しい時にチームと何を共有するか。あるいは一年間ではなくても1ケ月の目標達成や全メンバーが目標を達成した月、過去最高の月間売上や四半期売上を達成した月など、意識をしなければ見過ごしてしまう成果を大事にして、メンバーと祝うこと。これらはすべてチームづくりに必要なことだ。
リーダーが結果だけを見ていてはこのようなことを見逃す。それでもメンバーの能力が高ければ目標を達成するチームもあるだろう。しかし、それは限られたチームだ。そして、そのチームがチームとして良いチームになれたのかどうかは分からない。
良いチームづくりの先に、結果もだす。
このようなチームづくりを目指すのであれば、リーダーは年間の目標だけを見るのではなく、プロセスやチームの成長をストーリーとして見る視点が必要である。

