コロナ禍で見え始めたもの。

コロナになってから、私は出張も、出社をすることも減った。
これまでは出張続きで、しかも宿泊も多かった。出張は月の半分、宿泊は月に5~7日泊くらいはしていた。また、出張の日は朝、家を出る時間が早い。一番の新幹線や飛行機で移動することも多く、そういう時は朝6時には家を出ていた。移動時間は多いと一日往復で4~5時間をかけていた。
ちなみに会社のオフィスは自宅から近いので、ドアツードア30分ほどで行ける。それでも往復1時間なのだが。
年間の宿泊日数は、70~80泊くらい。一年間の約2割、5日につき一泊していた計算になる。時間に換算すると一泊あたりホテルで過ごす時間を10時間とすると700~800時間。
移動時間は出張が平均3時間/回として月40時間、年間ざっと約500時間。これに出社分をあわせると、600時間くらいか。
宿泊時間と移動時間をあわせると、1300~1400時間。日数で計算すると54日~58日分。あらためて計算をしてみると、時間の多さに自分でも驚く。少なく見積もっても年間あたり1ケ月分以上の時間を移動や宿泊で使っていたことになる。
それがコロナ禍でオンラインが主流となり、すべてとは言わないが、大部分の時間を他の時間に使えることになった。
どうだろうか。何となくだが四分の一くらいにはなったと思う。そうすると、30日~45日分の時間がコロナ禍で新たに生まれた計算になる。
そして、その時間の大部分を家で家族と一緒に過ごした。これは凄いことが起きていたのだとあらためて実感。
私は仕事柄、出張が多いのでこのような時間の多さになったのだが、多くの人にとって今年は新たな時間が生まれた一年になったはず。
そして、この状態がいつまでも続くとは思わないが、ただコロナ後になったとき、以前と同じ生活が戻るとも思えない。新たな時間を手に入れたことで、ライフスタイルが変わった。
それが今、どのような変化を起こしているのだろうか。あるいは、来年以降も続くのだろうか。
私はこれまでの効率重視の価値観が変わっていきそうに感じている。
私の場合であれば、家族と過ごす時間があきらかに増えた。そこで、これまで見えなかったことが見えてきたものもある。料理をすることが少し増えたり、庭いじりをすることも少し増えたり、楽器を始めたりとこれまでにはなかった時間を楽しんでいる。
急ぐだけではなく、過ごす時間の価値をもっと高めようよ。
私の友人知人を見ていても、今年になってからお味噌づくりやそば栽培からのお蕎麦作り、陶器や絵画を始めたり、料理にこれまで以上に手間をかけるような人が増えている。
これまでであれば、お味噌やそばはスーパーですぐに買うことができるし、陶器や絵画も買えばいいし、料理はできるだけ手間を省く・・・。それが、あえて手間をかけて、その時間を楽しむ。
そんな価値観が生まれていると感じる。
そして、一方でIOTやAIなどいわゆるテック技術の進化が起きているが、これまでであればその使い方は効率化重視だったと思う。より短時間化やより省力化など。
それが、もっと時間を楽しむためのものとして使われていく。
テック技術 × より良く生きるためのスローライフ = ???
コロナ後、人はどのような時間を過ごしたいと思っているのか。より良く生きるためにどのような過ごし方をしたいと思っているのか?そこに必要となるテック技術、あるいは今の事業を通じて提供できる商品やサービスとは何なのか?
来年からは、これまで以上に人間らしく、より良い生き方ができる年になっていきそうだ。楽しみ。

