ギアチェンジ!

会社は1年単位で動く。決算期間が1年となっているからだ。そのため、1年単位で目標や予算を決め、組織や方針も一年で変わることが多い。さて、お正月になると気分が新たになるものだが、会社も新たな期を迎えるときは気分も新たになるものだ。ただ、そういう社内や組織の空気を変えるのが一年に一度では少ない。ましてや前年に120%、130%アップを目指す成長企業では一年は長すぎる。少なくとも半年、できれば3ケ月に一度は新たな空気を作り出して、社員やメンバーが気持ちを新たにして仕事に取り組むようにしたい。そして、社長はもちろん、リーダーにはそれができる。
さて、船井総研三代目社長だった小山さんは口ぐせのように会議などで「ギアチェンジ!」という言葉を使っていた。ギアチェンジとは会社を変えていくことを、分かりやすく伝えるための言葉。「会社を変える」とか、「改革する」といった言葉ではなく、ギアチェンジという言葉はインパクトがあり、分かりやすく、自然と社員も使っていた。
また、私は小山さんが社長になる2年前に船井総研に入社したので、小山さんが社長になる前の船井総研も知っている。しかも、小山さんが社長になって数年後にリーダーとなり、そして、マネージャーにもなったので、一般社員よりも近い位置でギアチェンジを感じることができた。
小山さんはギアチェンジと言いながら、会社の方向性や制度の具体的な改革を計画性をもって進められていた。そして、小山さんが社長になる前とは明らかに社内の空気がかわり、業績も順調に伸びていった。但し、社員の顔ぶれは大きくは変わっていない。それまで採用をしていなかった能力が高い人材を多く採用しながら変えたのではない。それまでの人材で会社を変えていった。
では、同じ人材で、なぜ変わることができたのか?これも当時、小山さんがよく言っていたことがある。それは、戦力とは戦意であるということ。同じ戦士であっても、その戦意が変われば戦力が変わるのだと。ギアチェンジで方向性や具体的な制度改革が行われていったが、それによって船井総研で働くコンサルタントの戦意が変わった。分かりやすく言えば、モチベーションが上がった。
社長やリーダーは組織の空気を変えることができる。そして、業績を伸ばす社長やリーダーは会社や組織を伸ばすためにそれを上手く使う。上手く使うためにはいくつかのポイントがある。
①タイミングを活かすこと。
一年に一度では少ない。組織の緊張が続かない。四半期や半期などのタイミングを逃さないこと。
②目標やビジョンを確認する。
必要であれば見直す。メンバーの成長が予想以上の為、上振れした目標を設定したい。
③具体的な行動改革を示す。
行動方針や戦略的な計画、ミーテイングや会議スタイルなどを変更する。
大きなギアチェンジは年間計画で立てながら、その修正を四半期や半期に一度行うようにする。
さて、6月となり今月から下半期となる会社も多いはず。下半期に向けたメッセージはすでに発信しているだろうか。そして、その内容はこれまでの上半期と何が違うだろうか。また、それを聞いた社員やメンバーは気持ちを新たにしてモチベーションが上がっているだろうか。
組織は改革がなく毎日が同じことの繰り返しだと緊張感がなくなり、マンネリ化してしまう。組織に良い緊張感をもたらすために空気を変える。リーダーはそれができる。それを意図的にやらなければいけない。リーダーの重要な仕事である。
さあ、ギアチェンジをしよう!

