なぜ、業績を伸ばす社長はメモ魔なのか。

業績を伸ばす社長にはいくつか共通することがあるが、その一つがメモ魔であると思っている。船井総研創業者の舩井幸雄さんはノートや手帳に細かな字でビッシリとメモを書く人であったし、三代目社長の小山さんも常にノートを持ち歩いていらっしゃった。
これまでに船井総研でコンサルタントに多く会ってきたが、伸びるコンサルタントにもノートを常に持ち歩くメモ魔である人は多い。
今はメモをとるのはノートに限らない。iPadを使ってメモをとる人もいれば、ノートPCに打ち込む人もいる。ただ、道具は変わってもメモを取るスタイルは変わらない。
そこで、私もPCやノートを使ってメモを取る方なのだが、伸びる人はなぜノートを取るのかを考えてみた。
聞いたことや会議、打ち合わせの内容を忘れないためなのだろうか。忘れないためという目的でメモをとっているとすれば、その目的は達成できないだろう。私の経験からしても、たとえメモをしたとしても、残念ながら忘れるからだ。それも、ノートを閉じた途端に半分は忘れるのではないだろうか。
ということは、覚えるためにメモをしているわけではない。
きっと多くの業績を伸ばす経営者など成長する人は、「考えるメモ」をとっているのではないかと思う。ここで大事なのは、「考える」ということ。
「考える」は思い悩むことや思い浮かべることとは違う。物事を判断したり、構想をまとめたりするのが、考えることである。
では、なぜメモを書く事が考えることになるのか?
それはメモはアウトプットをする作業だからである。人から聞いた話をそのままでも良いから、書きだす。あるいは、そこで気づいたことや考えたことを書きだす。そして、書きだされたことメモを見ることで、考える作業が始まる。それを書きだすことなく、ただ頭の中を情報が流れているだけでは考えることができない。
また、そのようにしてメモをしたことを書き留めたノートを時々、パラパラと流し見ることで、また新たな気づきを得ることもある。
社長であれば、人から話を聞きながら今の会社の状況と組み合わせて考える。社長が書くメモは、「社長メモ=聞いていること×会社の今の状況や未来」となっているのではないかと思う。
伸びる人だから、メモをとるのか?あるいは、メモをとるから伸びるのか?
私はメモをとるから伸びるのだと思う。そして、その理由はメモをとることで自問自答など考えることになるからだと思っている。
メモをとらない人よりも思考の時間を多くとることになるから、伸びるのではないだろうか。

