これから3年以内に住宅不動産業界で起きること

住宅不動産会社が大きくなるには出店をしなければいけない。これまではそう考えられてきました。しかし、これからは出店だけが会社を大きくする方法ではない時代が来ようとしています。
再来年、消費税の10%増税が予定されています。その後もおそらく増税は続くでしょう。そして、その度に駆け込みが起きるでしょうが、次第にそれも小さくなるはずです。平成25年度の新築住宅着工数は98万戸でしたが、5年後には70万戸を割るという試算もあります。たった5年で30%も減ります。
そこには日本の構造的変化があります。例えば、若年人口の減少、持ち家率の低下、若年層の所得低下、未婚率の上昇、上昇を続ける空き家などです。そして、今後、こうした状況が急に好転することはまずないでしょう。そうすると新築住宅需要がこれから大きくなるとも考えられません。
しかし、どうでしょう。そうしたなかで地域一番店は何を考えるでしょうか。「需要が縮小をしているのだから、わが社の売上が落ちるのもしようがないよなぁ。」とは考えません。一番店は売上を落とすわけにはいかないのです。
そこで、何が起きるかといえば「業界再編」です。マーケットの縮小期には必ず業界再編が起きます。それは住宅業界に限りません。日本経済の歴史を見ても明らかです。では、「業界再編」とは何でしょうか。
それは「M&A」です。会社の売却や買収です。これが起きます。これまでは業績を大きくするには出店を考えるのが普通でした。ところが、今後はM&Aによって会社を大きくするという発想が当たり前の時代になります。
出店よりも、M&Aで会社を大きくするのです。
これは会社を買収する側だけでなく、売却をする側にとってもチャンスです。では、あなたの会社はいくらで売却できるでしょうか。案外、それを把握している経営者は少ないです。将来の事業承継、そして相続対策にもなりますから会社の価値を把握しておく必要があります。
そして、これから会社を大きくしようと考えているのであれば事業計画にM&A計画もいれておくようにしましょう。具体的な買収希望企業をリストアップしておきたいところです。
実際、昨年くらいから住宅不動産業界でもM&Aが聞かれるようになりました。今後は、より増えていくでしょう。今からその準備を進めなければいけません。

