「今」を見ることの難しさ」。(チェック済)

過去でも、未来でもなく、今を大切にする。
これは聞くことが多い言葉であるし、その通りだと思う。ただ、実践ができているかというと、事あるごとに難しいなと思う方が多い。
それも、身近な人で私のその人への想いが強ければ強いほど難しくなる。
その人のこれまでの過去を知っていて、そして、その延長線にくる未来を想定して接してしまうのだ。そこには、その人への期待があるが、それはもしかすると勝手な思い込みになっているかもしれない。
期待をかける、はその人にエネルギーを与えることになるので良いことではあるのだが、勝手な思い込みにならないようにしなければいけない。
今、目の前にいるその人が、目指したいと思っている事なのか?
人は成長する。それは変化することでもある。
しかし、身近にいて親しい人であればあるほど、その人の過去を知っているし、どういう人なのかも知っているつもりになる。そのために、思い込んでしまうのだ。
その人がこれからしたいと思っている事や、考えていること、あるいは悩んでいることは、こういうことのはずだ、と。
ところが、今のその人は過去のその人ではない。変化している可能性がある。
また、時には、その人の中で起きている変化がとても大きいもので、これまでとはまったく違う考え方や感じ方をする人になっているかもしれない。
もちろん、それが間違っていると思う場合は、指摘やアドバイスをして修正をしていく必要があるが、その判断のもとになっているのが、その人への勝手な思い込みや期待からきているかもしれない。
過去を断ち切り、未来を想定することなく、その人の「今」を見るのは、本当に難しいと感じる時がある。
そして、今はその時のことを振り返っているので、このように考えられているが、その時は冷静ではなくなっているので、このようなことを考えられていない。
私の思い込みや勝手な期待から、その人を見ていた。
これは時には、その人を余計に頑なにしてしまい、反発をさせてしまうことになる。
逆の立場になると分かるはずだ。「俺の何を分かっているのだ!?勝手な期待をするなよ!」と。実際に、私にもそのように思う経験はあった。
分かってもらえないもどかしさを感じていたと思う。また、それが身近な人であればあるほど、分かってもらえないことに悲しさを感じるかもしれない。
「今」を見る、というのは本当に難しい。

