若手営業社員が会社を辞める理由。(チェック済)

住宅会社や住宅リフォーム会社では、人件費と販売促進費が経費のなかでも多くを占める。ただ、利益を上げるためにこの経費を減らそうとすると売上を落とす可能性が高まる。むしろ、ここに積極的に投資をして売上を上げ、そして、利益を上げていくことが必要。
特に、この2つの経費のなかでも人件費が大きい。粗利高に占める人件費のことを労働分配率と言うが、それが50%を超えてくると営業利益が出なくなる。労働分配率をいかに下げながら、社員満足度を高め、営業利益を出していくかが利益をだす経営には必要になる。
その一つのポイントは、若手社員の活躍である。特に、若手営業社員の活躍が労働分配率を下げることになる。会社の規模がまだ小さいときは、どうしても中途採用が中心になる。実績も実力もある人を採用するには、給与条件も髙くなる。そうなると営業成果を上げたとしても労働分配率が下がるとは限らない。ましてや、もし思うような成果を上げないとなれば、労働分配率は一気に高くなる。
そこで、社員数が増え会社の規模が大きくなると新卒採用を始め、若手営業社員でも数年で成果を上げられるようにする。それが労働分配率を下げることになり、また、若手社員の成長にもつながる。
ところが、若手営業社員が2~3年の営業経験を経て、これから成果を上げていこうとなった時に、辞めていってしまうことがある。採用した人が誰も辞めないということはないが、一定の率以上に辞められると、大問題。売上も、利益も上がらない構造になってしまう。
会社を辞める理由は人によって違うが、営業社員の場合は大きくは2つある。
一つは社内の人間関係である。抽象的な表現になるが、どのような仲間がいて、やりがいが感じられる職場なのかどうか。そのために、会社では様々な取り組みを行う。ビジョン策定やクレドの作成、評価制度の整備、メンター制度の導入、新人育成のためのプログラム、それから社内の親睦を深めるためのイベントなど、新しい取り組みや制度を導入する。
しかし、残念ながら、若手社員の退職は止まらない。特に、今は人材不足に悩む会社が増えているために、転職する人が増加していることも退社を加速させている。
そこで、もう一つのことが大事になる。それは、仕事のやりがいである。営業社員であれば成果を上げられることである。あるいは、成果を上げていくイメージができるかどうかである。私が今の会社に転職をしてきた時、初めは思うように成果を上げられなかった。そのような時が長くなればなるほど、不安になり、これからの将来にも期待が持てなくなる。私の場合は、数年でそこから脱出できたので、今もこの会社にいる。
つまり、若手営業社員が数年で成果を上げられるようになっているかどうか。成果を上げるのはすべてが会社の仕組みによるわけではないのだが、成果を上げやすい事業とそうでない事業があるのは事実。
若手営業社員が辞めない会社には、社内の関係性と成果を上げられる環境の2つが必要になる。

