船井総研の新人配属法。

今年の新入社員も入社して2ケ月が過ぎた。入社後、すぐに配属が決まる会社もあれば、ローテや研修期間中でまだ配属が決まっていないケースもあるだろう。ちなみに船井総研では今年の新入社員はまだ本配属がされていない。いくつかのチームを経験するローテ期間中である。新人はすぐに配属を決める方がいいのか。それとも、いくつかのチームや部署を経験してから本配属を決める方がいいのか。そして、本配属を決めるときに本人や受け入れる側の意向はどこまで取り入れるのがいいのだろうか。
船井総研の本配属について私がユニークだと思っているのは複数チームを経験してから本配属になることと、本配属チームを決めるのは新入社員と受け入れる側のリーダーにいくらかの裁量権があるということ。これによるメリットやデメリットもあるだろうが、配属先の裁量権は本人たちにあることで組織は活性化すると思っている。新入社員はより本気になって仕事に取り組むことになることと、受け入れる側もより本気になって育成しようとする。
配属先と配属メンバ-を決めていくために、4月から12月のローテ期間がある。船井総研では1月から12月で組織が動き、予算も決まるのでそれにあわせている。ただ、入社後1年が経つ翌年4月に本配属を決めていたときもあった。また、ローテ期間中に経験するチームは今では2つとなっているが、これも以前は4つのときもあったし、3つのときもあった。また、今はこの制度も柔軟になっており、一つ目のチームで本配属を決めてもいいし、2つ目のチームを経験後も配属先を決めずにローテはできる。しかも、配属先はローテで経験したチームに限らない。
このようなシステムで配属が決まる。こうなると面白いのが人気がある配属先が見えてくるということ。人気がある配属先と人気がないところの違いは、新人にとって自分自身の成長可能性がどれだけ見えるかといったことになり、チームメンバーの人柄、チームの成長性がどのように見られているかが分かる。
また、リーダーにとっては新人が配属を希望してくれないとチームの成長が滞ることになるので、ローテメンバーへの接し方やチームビジョンを考えるようになる。そうして配属されるとメンバーは自分で選んだ配属先となり、受け入れるリーダーもローテ期間中から熱心に関わってきているのでサポート姿勢も強い。さらに、配属後に数年してからも状況が変わればチームを変わることもできる。
船井総研は新入社員が育つスピードが早いと言われることが多いが、そのひとつにこの配属法がある。配属先は新入社員にとっても、受け入れる側にとっても、会社からの指示だけで決まるのではなく、自らで選んだということが育つスピードを早めている。

