肩書き社風とさん付け社風

日本にははんこ文化がある。ただ、今回のコロナ禍で承認のはんこを押すために出社しなければいけないという話もあった。IT担当大臣ははんこ協会の代表をつとめており、はんこをなくしていくことには積極的になれない。
さて、日本で社内の承認システムとして「はんこ」を使っている会社はどれぐらいあるのだろうか。多くの会社ではんこが使われているのだろうか。
ちなみに船井総研は、私が入社した20年前からはんこは使われていない。その代わり承認は「サイン」でしている。前の会社でははんこが使われていたので、初めのうちは違和感があったが、すぐに慣れた。そして、今は手書きでサインをすることもほとんどない。
社内のシステムであがってきた承認依頼の内容を確認し、承認、もしくは否認のボタンをクリックするだけである。
今は、はんこ承認しか認められないという方法には、非効率さに無駄や違和感を覚える。
そして、同じような違和感を覚えるのが、「肩書き」でお互いを呼び合う社風。社長や常務といった役職はまだ理解ができるが、「課長」や「部長」、「マネージャー」や「リーダー」なかにはもっと細かな肩書きを使っている会社もある。
呼びかけるときやメールを送るときに、いちいち肩書きに間違いがないかを気にかけなければいけない。4月など昇進昇格後は大変だろう。間違えては機嫌を損ねる。
ほんの数秒ではあるが、毎日、何人もの人に呼びかけ、メールを送ることを考えると、肩書きを気にかける時間は無駄でしかない。
ちなみに船井総研は役職はあるが、「さん付け」で呼び合う。創業時からそうしていると聞いている。前の会社では「肩書き」を使っていた。それで何度か困った経験がある。例えば、いくつかの課が集まっての飲み会のとき。課長が何人かいた。直属の課長には、いつも「課長」と呼んでいたので、同じように呼びかけると、まわりにいた何人かの課長が振り向いた。
はんこはサインに、さらにはシステム承認に。
肩書きは、さん付けに。
DXなどデジタル化で生産性向上が叫ばれるようになっているが、この2つをなくすだけでも生産性はあがる。本当に、この2つは無駄でしかないと思う。

