社長(リーダー)がコンフォートゾーンに入った瞬間に・・・。

昨日のブログで書いたコンフォートゾーン。
人が置かれる環境には3つの領域があり、それは「コンフォートゾーン」、「ラーニングゾーン」、「パニックゾーン」。そして、コンフォートゾーンは居心地が良いために無意識でいるとそこに居続けてしまうが、成長するには新しいことへのチャレンジで負荷がかかる「ラーニングゾーン」にいるようにしなければならないというもの。
さて、会社や組織を率いる社長やリーダーが、もしコンフォートゾーンに居続けていたりすると、その会社、組織は成長していくだろうか。会社は現状維持が衰退の始まりと言われることを考えると、その状態は目に見えないかもしれないが衰退へと向かっていると言える。
一方で、パニックゾーンに陥っているとすれば、どうだろうか。そのような状態では適切なリーダーシップがとれるとは考えられない。とんでもない間違いや決定をするかもしれない。衰退どころか、大きく業績を落とすことにもなりかねない。
さて、社長やリーダーは会社や組織をどこまで大きく成長させるイメージでいるだろうか。そのイメージで会社や組織の将来は決まる。会社(組織)はリーダーで99%決まるからだ。会社の成長を考えると大きくは二つになる。一つは規模拡大追求型。これは単純に会社を大きくしていこうとする考え方。そして、もう一つは価値追求型で選ばれるブランド志向の考え方である。これは、日本では酒造会社やお醤油、和菓子といった会社に多い。海外では時計、車、ファッションの業界にある。基本的には商品の数量は限定され、また、そのために商品の価値が上がるといった事業である。
そこで、住宅会社や住宅リフォーム会社の場合は、どちらを追求するのが社長や社員にとって幸せな経営ができるのだろうか。しかも、永続的に長く続く経営として。私は業界のこれまでの歴史を見れば明らかだと思っている。もちろん、規模を拡大するにも、商品やサービスの質が伴わなければ、永続的な成長はしない。
何を言いたいかと言うと、社長(リーダー)がコンフォートゾーンにいて、それが会社(組織)の成長を止めていないかということ。
会社(組織)が拡大成長することは、同時に社員(メンバー)が増えることでもある。そうなると、組織としてこれまでは必要ではなかったことが必要になってくる。例えば、人事部のような組織をイメージすると分かりやすい。しかも、組織として強くなるには、専門家が集まる集団にしていかなければいけない。
経営戦略はもちろん、人事、財務、マーケテイングといった機能のレベルを上げていかなければいけない。但し、それを社長一人でカバーしていくのはスーパーマンでない限り、不可能である。
会社(組織)が拡大成長していくにつれて、社長(リーダー)も能力を高めていかなければいけない。しかし、ここで問題が起きる。そのようなことは自分には無理と考えてしまう。また、その言い訳として、それを進めると社員に負荷がかかってしまうと考える。そして、チャレンジしようとしない。変わろうとしない。
そして、コンフォートゾーンの中で仕事を続けようとする。ハッキリと言ってしまえば、それが社長(リーダー)にとっては楽だからだ。
これが根本的な間違いである。
そこで社長(リーダー)が本当にしなければいけないのは、自分自身の強み、さらにこれから磨きをかけていこうとする強みは何なのかを決めることなのだ。財務なのか、人事や社員の育成なのか、マーケテイングなのか、経営戦略なのか、技術なのかなど。どのスペシャリストなのかを決めることなのだ。
そして、それ以外のものは他の人に任せる。今の社内にいなければ社外から探してくる。そうして、経営チームの総合力を高める。
会社(組織)を大きくしようとするときは、社長(リーダー)の総合力を高めるのではなく、むしろ専門能力を高めることが必要となり、それ以外の分野は能力が高い専門家を探す、あるいは育成して任せていく。そのためのストレッチを自分自身にかけていく。
トップがこの発想を持てるかどうかで、会社や組織がスケールするかどうかが決まる。

