社長にカリスマ性はいらない。(チェック済)

今や日本を代表する企業と言えるリクルート。売上高は2兆円。時価総額は9兆円に迫り、国内10位以内にランクインされている。
このリクルートを創業したのが、江副浩正氏。ただ、江副さんは約30年にわたり、トップとしてリクルートを率いたが、最後はリクルート事件で去った。当時の売上は、3000億円くらい。江副さんが去った後も成長続けたことになる。
それも大変に苦しい状況を乗り越えて今の成長がある。江副さんが去った頃、1.8兆円の借金を抱えた。当時はバブル崩壊で、銀行や建設会社なども同じように多額の借金を抱えた。
その中には、倒産した会社もある。また、銀行などは公的資金が入り、救われたところもある。
しかし、リクルートは倒産することも、他から救われることもなく、自社の収益から完済している。
また、リクルートは人材輩出企業とも言われ、多くのOBが各界で活躍している。OBの中から20社以上の上場企業が生まれている。
そのような会社を創業者としてつくったのが、江副浩正氏。
どのような人物だったのかと興味がわくが、本人曰く、自分自身にはカリスマ性はまったくないと言う。それどころか、人前で話すことも苦手、パワフルさもないと自覚をされていたようだ。
そのような人が、どのようにしてリクルートをつくったのか?ここまで成長するリクルートの文化をつくったのか?
カリスマ性がないことを自覚した江副さんは、会社の価値感や行動指針をつくっていくために、多くの言葉を考え、生み出している。
その中でも有名なのが、「自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ」というもの。
他にも社是、社訓、心得を文章にし,社員教育の教材にしている。経営三原則、
会社の仕組みでは、社員皆経営者主義とプロフィットセンター制をつくった。それから、フィードバックを得られる仕組みをつくった。そのひとつが他者評価による管理教育プログラムだ。
また、社内では肩書きで呼び合うことはなく、さん付けやニックネームで呼び合っていたようだ。
そして、江副さんは社員の名前を懸命に覚えようとしている。最も多い時で2000名の社員の名前を覚えたというから凄い。
自身にカリスマ性がないからこそ、仕組みづくりや名前を覚えるなど、できることを懸命にされた。そして、言葉をつくりだした。
コトバは文化つくる。
コトバがリクルートをつくった。
そのコトバをつくったのが、カリスマ性がない江副浩正さんだった。

