社員(メンバー)が会社を辞めたいと言ってきた。

一緒に仕事をしているメンバーが会社を辞めたいと言ってくる。私にも何度か経験があるが、このように言ってきた時に、理由を聞いて、もう一度考え直すように言ったとしても、その決断が変わることはまずない。そこで、考え直して、再び一緒に仕事をすることになった人は数えるほどしかいない。
その多くは本人の決断どおり会社を辞める。なぜなら、その後のことも同時に決めているからだ。転職や独立、起業などを決めた上で言ってくるので、そこをやめない限り変わらない。ということは、辞めると言ってくる前に、本人は次の行動を起こしているのである。
このようなことは社長はもちろん、メンバーを率いる経験が長いリーダーであれば少なからず経験をしているはず。それも、これからの活躍に期待している人や成果を上げている人から言われたこともあるのではないだろうか。そのような人から言われた時は、驚きと同時にショックも感じる。まさか辞めるとは思っていなかったのだから。
しかし、本人にすれば辞めることにした理由もあり、そのきっかけもある。
今の仕事に100%満足しながら働いている人は、どれぐらいいるだろうか。ほとんどいないのではないだろうか。まずは、社長やリーダーはそのように考えておくこと。もちろん仕事を楽しみ、愛する気持ちもある。会社への愛社精神もある。しかし、同時に不満もある。
その割合が変化している。仕事を楽しく、やりがいも感じられている気持ちが80%の時もあれば、不満を感じヤル気も失せている気持ちの方が多くを占めている時もある。
そして、不満を多く感じながら仕事をする状態が長く続いているときに、「何かのきっかけ」で会社を辞める方へ気持ちが動く。その時に、転職サイトを見たり、スカウト型サイトに登録をしたり、友人の転職をした話や独立した話を聞いたりする。そこで、次の世界へ向けた具体的な行動を始め、決まったときに会社へ辞めたいと言ってくる。
ここまでの間、今の会社の上司や社長に相談することは、まずない。決めた上で、会社を辞めたいと言ってくる。そのために説得をしても変わらない。
しかし、その前に必ず会社への不満ややりがいを感じられない気持ちが多くを占める状態が長く続いている時に、「何かのきっかけで」で気持ちが固まる時がある。そして、そのきっかけの原因は社長や上司の接し方や関り方になっている場合も多い。
たった一つの接し方、瞬間的な出来事なのだが、それが原因となっている。その中でも、その人の存在価値を認め、期待をして応援している気持ちが相手にも伝わっているかどうかを確認しながらコミュニケーションをとることが最も大事なことではないだろうか。
会社を辞める気持ちを固めるのは、それにつながる「瞬間的な出来事」が起きた時である。そして、その原因は社長や上司、一緒に働いている同僚である場合が多い。

