業績を上げる苦楽。

会社の業績や個人でも営業成績など成果を上げていく事は苦なのか?それとも、楽なのか?
私は「苦が9割、楽が1割」と、苦の方が多いと思っている。但し、これはそれぞれを感じる時間のバランスで、全体のなかで苦を感じる時間が9割、楽を感じる時間が1割ということ。ほとんどの時間は苦を感じていることになる。
しかし、受けるインパクトで言うと、苦の感じ方が強ければ強い分、楽の感じ方はそれ以上に強くなる。
例えば、箱根駅伝で考えてみよう。練習はとてつもなく苦しいはずだ。苦しい練習を何日も続けている。だけど、一人の選手が本番で走るのは1時間くらい、また往路ですべての選手が走る時間をあわせても11時間くらい。この何十倍もの時間をかけて苦しい練習をしているはずだ。
時間だけを見れば、本番の何十倍もの時間をかけて苦しい練習を積んできている。
ただし、本番のレース中や終えた時に感じられる楽は、その分、これまでに感じたことがないものを体験できる。それは、優勝チームだけに限らない。すべての選手が達成感を感じていることだろう。なかには、思うような成果を上げられずに悔しい思いをしている選手、大学もあるだろうが。それは、また苦の時間を続けて、次の楽を目指す。
業績など成果を上げるのも、これと似ている。決して、楽に成果は上げられない。苦しいこと、きついこと、厳しいことを続けることで、成果につながっていく。また、苦が深ければ深いほど、これまでに経験したことがないような成果を上げられる。
ところが、苦はできれば避けたい。苦はなく楽を手に入れたい。そう思ってしまうのが、人間。そのようなことはないと分かっていながらも、そう思ってしまう。
そして、そういう人たちの共感を得ようとするメッセージがあちこちで発信される。
「いつでも自分らしくいることが大事ですよ。」「決して無理することなく、いつも自分らしく。」「人の目よりも、自分がどのように感じているかを大切に。」このような姿勢をいつでも大事にすることが成果につながると思わせるメッセージが発信される。
確かに、場合によっては、このようなことを大事にした方が良い時もある。ただ、それはいつもではない。何かで傷ついた精神や体が回復をしたときは、戦わなければいけない時がある。それは、自分との闘いである。
箱根駅伝で走る選手を見ていて、このようなことを考えた。ここに来るまでに苦しい練習を積み重ねてきたからこそ、多くのドラマが生まれる。そして、それが多くの人を惹きつける魅力なのだと。

