新築そっくりさん300億円売上減から何を読むか。

先日、新築そっくりさんを手掛ける住友不動産が2021年3月期の売上見通しを、前年比300億円になることを発表した。なお、同社の前期売上は1198億円の過去最高を上げている。そこから一転、コロナの影響で25%ダウンとなることを発表した。地域の住宅会社や工務店では需要や競合状況に違いがあるために同じように考える必要はないが、外部環境としては厳しくなると考えておかなければいけない。
そこで、どのような戦略を考えるかがトップには求められる。経営は一年で終わるものではない。コロナ後も、来年も10年後も経営は続く。そういうなかで、アフターコロナを迎えるまでの一年をどのような戦略を組み立てるのか。このかじ取りを間違えると、この一年の業績だけではなく、来年以降の業績にも悪い影響を及ぼす。
さて、売上と利益から経営を考えると大きくは4つに絞られる。
増収増益
増収減益
減収減益
減収増益
の4つである。これしかない。そして、この4つの中からこの一年はどれを選ぶのか?明るい来年以降につなげていくためには、この一年はどうすべきなのかをこの4つから選ぶ。
新築そっくりさん事業で考えれば、300億円の減収を発表しているので、選べるのは2つしかない。
減収減益か、減収増益である。
どちらにも経営戦略があり、どちらも選ぶことができる。大事なのは先に選び、そのうえで戦略を立て、結果を見通すことである。何の見通しもなく、結果的にこうなってしまったでは経営をしているとは言えない。
さて、基本的にはマーケットは縮小すると考えたとき、地域の住宅会社やリフォーム会社ではどう考えるべきなのか?まずは、自社のシェアを知ることが必要。一番店なのか、三番店以下なのか。マーケットが縮小するなかで、シェアアップが狙えるのか?すでに一番店となっていて高いシェアを実現しているのであればそれは高いハードルとなる。であれば、エリア拡大を進めるのか?
そうなれば、増収する可能性は高いが、減益となる可能性も高い。コロナ明け後に新しいエリアのシェアを高めていくことを考えているのであれば、十分にありな戦略となる。
このなかでは。今年は増収であれ、減収であれ、増益の見通しを立てるのは厳しい一年になるだろう。また、無理に増益を狙うと来年以降に大幅な減収となる可能性が高くなる。なぜなら、例年以上の大幅なコストダウンが必要となるからだ。
大事なのは今年は厳しくても明るい来年につなげていくための見通しを持ち、戦略を立てることである。
増収増益はもちろん、増収減益も、減収減益も、減収増益も、この一年はすべてあり。しかし、戦略なき経営は来年以降に危機がくる。これから1~2年はトップの戦略とリーダーシップでこれまで以上に差がでることになる。見通しと戦略を立てよう。

