投資戦略時に見据える未来

会社経営で新しい取り組みが軌道に乗り、安定成長になるまでに時間はどれぐらいかかるだろうか。
まずは集客が安定すること。それから営業の仕組み化が整い、特別な能力がなくても一定の教育と経験を積めば営業成果が上げられるようになること、そして、施工体制も整い、工程と粗利率が計画どおりに仕上げられるようになるまで。
ここまでの体制やオペレーションがある程度整い、さらに拡大成長の軌道に乗せるまでに、どれぐらいの時間がかかるだろうか。
その会社の企業力によるところもあるが、早くて一年、概ね2~3年はかかるのではないだろうか。途中で社員が辞めてしまうこともあるし、他にも企業それぞれの課題がでる。それを解決しながら進めると安定して利益が出るようになるまではそれぐらいの時間がかかる。
つまり、新しい事業を立ち上げて、それに必要な投資をしたものが、安定して利益がでる状態になるまでに2~3年はかかるということである。
さて、業績を伸ばすには他社との差別化が必要となる。差別化には8つの切り口があり、またそれは戦略的な差別化と戦術的な差別化に分かれる。戦略的なものは資金も必要となるが、差別化のインパクトも大きいものだ。よって、そう簡単には他社が取り組めないものになる。
例えば、百貨店が駅前一等地に店舗面積最大規模として出店をするようなものが、これに当たる。他社はマネをしたくても、立地や大きさが同じ程度の不動産情報が必要となり、また最大店舗とするには資金もいるために、簡単にはできない。
住宅会社や工務店で言えば、ショールームや展示場開発などがこれに当たる。これはただ新しいものをつくれば良いというのではなく、他社と差別化できるものであること、そして、少なくとも2~3年先の自社の成長計画の器にあわせたものにしなければいけない。
あるいは、2~3年先の目標売上を考えたときに、今、必要な投資は何なのかを検討しなければいけない。
店舗投資は戦略的な差別化となるものであるために、今を見て、どのような場所に、どのような店舗を出すべきなのかを考えるのではない。
2~3年先の自社の姿とその目標を達成するための他社との差別化を図っていくことを考えた店舗投資としたい。

