建て替えにはない、リノベーションの価値。

「同じ30坪の家とは思えない。」
戸建リノベーションを専門事業化するコンサルテイングをするようになって、私はこのような発言をすることが増えた。
それは、リノベーションモデルハウスを見たときに私がよく言っている。
「このモデルハウスは隣のお家と比べても同じ30坪のお家とはまったく見えないですね。」といったように。リノベモデルハウスの建物の方がボリュームが感じられ、大きく見えるのだ。
私はこれまで新築戸建ての業績を伸ばすコンサルテイングを長くしていたので、新築モデルハウスや分譲戸建ては数多く見てきた。ただ、正直なことを言うと、似た建物が多い。特に、建売分譲やローコスト系の建物となると、室内に入ったときの印象はどの建物もほとんど同じである。
なぜかと言うと、総2階の建物が多くなるからだ。30坪くらいまでの大きさで総2階となると、室内の間取りはどうしても似たものになる。70㎡未満のファミリー向け新築マンションの間取りがどこも似たものになるのと同じ理由だ。
ところが、戸建でも古い建物は違う。今では新築戸建は総2階の建物が多いが、昔は違った。
1階が大きく、2階は小さいスタイルの戸建てが多くあった。
地方へ行き、築30年以上となると多くのお家がこのような建物になる。総2階のお家に出会うことの方が少ない。当然、戸建リノベのモデルハウスも築30年以上となる場合が多いので、1階が大きく、2階は小さい建物になる。
このような建物をフルリノベーションすると、本当にまるで新築のようになるのだが、その建物を完成後に見ると私がこれまで多く見てきた新築戸建てモデルハウスと同じ大きさとは思えないのだ。
同じ30坪でも、もっと大きく見える。その分、お家が立派に見える。風格もあるように感じる。
そして、これは外観から見た時の印象ではなく、中に入ったときも総2階のお家では感じられないものがある。1階が広いのだ。そのためLDKに広い空間を作ることができる。
古いお家を持つお客様のなかには建て替えかリノベーションかで、どちらにしようかと考えるケースが多いが、新築に建て替えたお家が総2階になると、同じ大きさの建物であっても、小さく感じるはず。
それは生活の中心となるLDKが狭くなっているから。
フルリノベーションにはこのようなメリットや特徴がある。まだ、これに気づいている人は少ないと思う。
ただ、残念なのは古いお家のすべてがリノベーションできる訳ではないということ。耐震性やコスト面の診断が必要。その結果、リノベーションをするのは難しいという判断になることもある。
選ばれたお家でなければリノベーションはできない。
その判断は信頼できる会社に任せることから始まる。

