失敗があるから面白い。

コロナ騒動以降、初めてテニスをした。数ケ月ぶりのテニスである。初めてラケットを握るところから始めて、10年ほどになるが、これだけ長い間、ラケットを握らなかったのは初めて。
1ケ月前からスクールは再開していたのだが、どうも行く気分にならない。また、それまではほぼ毎週テニスを楽しんでいたのでそれが習慣となっていたが、それが数ケ月もテニスがない日を過ごすと、今度はそれが習慣となる。そのため、腰も重くなっていた。
数ケ月も空けてのテニス、うまくできるかどうかと不安を感じていたが、それほどブランクを感じることなく楽しめた。そして、テニスの楽しさや面白さをあらためて感じることになった。
そこで、なぜテニスは楽しいのだろうかとあらためて考えてみた。汗を流すのが気持ちよい、イメージ通りにボールがラケットに当たるのが気持ちいい等はすぐに思い浮かぶのだが、他にも何かないのかと考えていた。
そこで、思い浮かんだのだが。「失敗があるからではないか。」ということ。テニスでの失敗とはうまくショットできないこと。ネットに引っかかる、コートオーバーをする、サーブではダブルフォルトをするなど、テニスも失敗が多いスポーツである。どうだろう、ショットの半分はイメージどおりのボールが打てない失敗ではないだろうか。
そして、その反面、半分はイメージ通りのショットが打てているといえる。それが気持ちよくて、楽しい。つまり、失敗があるから成功したときが楽しくなり、気持ちよさを感じられる。これが失敗ばかりだったら楽しくないのはもちろん、ナイスショットの成功ばかりでも楽しくはないはずだ。
元大リーガーのイチロー選手は引退会見で、「これだけの大記録を残すことができたのはなぜだと思いますか?」と聞かれ、「それは誰よりも失敗をしてきて、その失敗と向き合ってきたからだと思います。」と答えた。イチロー選手でも、打席数の半分以上は失敗をしている。4000本以上のヒットを打っているので、5000回以上は失敗をしているはずだ。
これだけの失敗をしてきたから、これだけのヒットを打つことができた。
厳しいプロの世界でやってきたイチロー選手と同じように語ることはできないが、ただ、やはりイチロー選手も野球は好きなはず。好きな理由には、失敗と成功の経験があるのではないかと思う。
失敗があるから、成功が楽しい。
失敗を多くすることが、成功につながる。
失敗とは成功するための練習と言えるようにも思う。
仕事も同じだと思う。仕事を面白くするのは、失敗をして、そこから成功へつなげていくこと。失敗と成功があるから仕事も面白い。そして、失敗するためには打席に立たなければいけない。とても打てそうにない投手でも打席に立たなければ失敗ができない。つまり、成功することもない。
仕事も同じ。初めてのことや出来そうにないことでも挑戦をしなければ失敗がない。ということは、成功することもない。
どんどん失敗しよう。それが、テニスも仕事も面白くする!

