大阪都構想の反対多数の結果を見て。

大阪都構想へ向けた住民投票の結果が、5年間と同様に反対多数という結果になった。
今回は公明党が賛成に転じ、前回以上に組織票を獲得していたはずだが、民意については前回よりも反対に回った人の方が多かったのかもしれない。
種の起源を発表したダーウインの有名な言葉に、「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応してものである。」がある。
そして、我々がご支援先企業に業績を上げていただくために大事にしているのが、「時流適応」という言葉。
これらはいづれも変化が常であることを前提にしている。
一方で人は変化を嫌う。安定化傾向がある。変化よりも安定に安心を覚え、好む。そのため、自ら変化を取りに行くことができる人はそう多くない。また、世の中の変化に対して変わろうとしない人も多い。
会社が成長をしていくためには会社を変えていくことが必要だが、その変化についていけずに辞めていく人がいる。
環境の変化に対して自らを変化させていくことができない人もいるなかで、自ら変化を起こしていこうとするのは簡単なことではない。
それが、今回の大阪都構想の賛否を問う住民投票でも出たのではないだろうか。
これはまさに大阪市民ひとり一人が自らの変化を取りにいく投票だった。しかも、その未来がどうなるのかがいまいち明確ではない。また、社会のムードが「今回は反対をしておくべきではないか?」と感じられる。
前回のような賛成に向けたムードがない。
そういう状況になれば、リスクを避けようとする。特に高齢者が多い区では反対が多かった。
このような未来を変える決断を問うようなものは、やはりタイミングが最も重要になる。内容も大事だが、それ以上にタイミングが重要。
それを逸すると内容が良くても、利を得られない。
「人の和、地の利、天の時」
天の時を見極める難しさが表れた住民投票だった。

