大坂なおみ選手、全豪オープン優勝!

人は成長すると言うが、これほど分かりやすく成長する人が他にいるだろうかと思っているのが、今の大坂なおみ選手。
昨日、テニス全豪オープン決勝で、見事優勝した。その試合をテレビで観ていたが、力の差を感じて、安心して見ていられた。セリーナとの準決勝戦は厳しい試合になるかと思ったが、初めに1セットを獲った時点で、「これは勝った」と思った。
セリーナとの試合でも力の差を感じた。
プレーヤーとしては安定した強さをもつ選手になっている。以前は自分のプレーができないとフラストレーションがたまり、自滅する心配がされたが、今はそれがない。ゲーム中でも落ち着いて修正をし、常に良い集中状態でいるように見える。
もともと他の選手には負けないパワーがある選手だから、ここぞというときに決まるサービスエースやミスをしない落ち着いたラリーも見ていて楽しい。
テニスはコート上はひとりで戦うスポーツだが、それまではチームで過ごすと聞く。メンバーに恵まれて今は良い環境でテニスができていることも感じられる。
まだ若い選手だから、成長するときは短期間で大きく変化していく。大坂なおみ選手を見ていると本当にそう思う。
そして、プレーヤーとしての成長だけではなく、人としての成長も感じられる。人種差別や男女差別について、自分の考えを発信するようになった。
グランドスラムに優勝したプレーヤー、世界ランキング1位にもなったことがあるプレーヤーとしての注目度や発信力、影響力を理解して、何を言うべきなのか、どうふるまうべきなのかと考えているように見える。
自分自身を客観視する思考が以前と比べると持てるようになったのではないかと思う。そのために、世界をより広く見られるようになったのではないかと思う。
2年前、全豪オープンに初めて優勝して、そして世界ランキング1位にもなって、選手によってはその達成感やプレッシャーで潰れていく人もいるようだ。
大坂なおみ選手にもそのようになってしまうのではと心配になるときもあったが、そこからまた強くなってきた。
人は目標としていたものを成し遂げたとき、それまでの自分から何をどう変えていくのか?
それは優勝したい自分から、優勝をしなければいけない、さらに強くならなければいけない自分になっていくことではないかと大坂選手を見ていると思う。それは自分のためだけではなく、世界のために。
目標を達成したときに、その自分を客観視する。そして、今の自分は周りからどう見られているかや今後、期待されること、これまでは持っていなかった影響力をどう使うのが良いのかと考えてみる。
そのときの自分を観るのだ。
しかし、私の経験でも思うのが、それをしていない。むしろ、過去の自分を見ている。そして、そのまま突っ走ろうとする。それが、さらにその先へ続く道を曇らせる。
メガネを変えなければいけないのだ。それまでかけていたメガネを捨て、新しいメガネで自分と周囲を観る。
大坂なおみ選手もきっと以前とは見えているものは違っていると思う。もし、同じような世界を見ているとすれば、今のような選手には成長していない。
目標を達成したら、さらにその先の目標を立てるということは言われるが、新しい目標に向かっていくためにも、そこで冷静に自分自身や周囲の環境を見て、新たな力や影響力をもった自分をどう活かしていくかを考える。
世界をより良くしていくために。
それが、次の成長へ人を向けていく。
今の大坂選手からそんなことを教えられているように感じている。

