多様性やDXについて思うこと。

最近、あちこちで組織には多様性が必要だとか、すぐに取り組みたい経営課題としてDXが挙げられることが増えているが、それを見聞きするたびに違和感を覚える。
どのような違和感かと言うと、表面的で同質的なのだ。そして、それはよく感じることでもある。多様性と言えば、女性の活躍や障害者や外国人の雇用を増やすことだと思われている。また、DXと言えば、新しいITツールを導入することだと思われている。
仮に、そのような取り組みを進めたとして、その組織は多様性が増して、新たな価値を生み出すことにつながったのか?また、新しいITツールの導入で生産性が上がったのかと言うと、どうも怪しい。
多様性とは何か?そして、それは何のためにするのか?DXとは何か?といったことを考えずに、新しい取り組みやツールを導入する。
私は多様性もDXも新しい価値を生み出すために取り組むものだと考えている。それがなければ意味がない。その組織(会社)は何も変わっていないことになる。
新しい価値を生み出す組織(会社)になるための本質は、新しい取り組みを始めることではなく、そのような文化を創っていくことにある。社風と言ってもいいかもしれない。新しい価値を生み出し続ける文化がある組織(会社)が多様性やDXの本質と目的を捉えて、新しい取り組みやITツールを導入することで成果が上がる。
しかし、実際にはそのような文化もなく、本質や目的を考えることもなく、流行りワードだから問題意識として上がり、取り組みを進めようとしている所が多い。
そもそも今の組織は多様性が発揮されることになっているのか?社員一人一人が自らの個性を発揮し、意見を言い合える組織になっているか?女性社員の活躍、障害者や外国人の雇用を考える前に、今いる社員の個性が発揮されているのかどうか?
日本は島国であることが影響をしているのか、どうも感覚的に自分と他人は同じように思ってしまうところがある。同質化傾向である。なので他人の目を気にするし、横並び的な思考もある。その認識を変えよう。日本人も一人一人ちがう。個性がある。他と違って良いんだと思われる文化や社風をつくっていく。それが今多くの日本の企業に必要な多様性ではないだろうか。
また、DXについても同じ。社員一人一人が個性を発揮して、今以上に熱心に仕事に取り組めるようにはできないのか?ITツールに頼るしかないのか。無駄な業務は減らした方が良いのはもちろん。ただし、そのために新しいITツールを導入したにも関わらず、生産性が上がっていないことはないだろうか。
多様性を認める組織にしていくことで、新しい価値が生まれ、生産性も上がる組織(会社)が多いように感じる。しかし、多様性やDXを表面的に進めている限り、この課題はこれからも解決されることなく続くのだろうなと思う。

