国内企業で最高の営業利益をたたき出すトヨタ自動車。

先日、トヨタ自動車が前期決算で過去最高益を上げたというニュースがあった。営業利益が前期比36.3%増の2.9兆円。6年ぶりに過去最高益を上げた。そして、これは国内企業では最高の営業利益となっている。
ちなみに、2位はNTT1.7兆円、3位ソニー1.2兆円、4位KDDI1.06兆円と続くが、トヨタ自動車はダントツで1位である。
また、他の国内自動車メーカーの直近決算を確認すると、日産自動車2473億円、ホンダ自動車8712億円であり、こちらもトヨタ自動車はダントツで1位である。
前期は、円安効果もあっただろうが、コロナ感染拡大や半導体不足の影響もあったはずだ。この影響で売上や利益を減らす企業もある。その中で、トヨタ自動車の強さが、より一層示されたと言える。
トヨタ自動車といえば、「カイゼン」力が有名だ。前期の決算についても、「この決算は1年間の単年度の業績ではあるが、(リーマンショックで赤字転落した2009年3月期から)13年間かけて”今日より明日と長く続けて体質改善を積み重ねてきた成果だ」と話している。
トヨタ自動車はカイゼン力で赤字転落した企業を13年間で、日本一の営業利益を上げる姿に変えた。特に、派手な取り組みをした訳でもなく、新事業を立ち上げた訳でもない。日々のカイゼンで業績を上げるのが、トヨタ自動車ということだ。
トヨタ自動車には、フィロソフィーがある。そこに、ミッションもまとめられている。その内容は、
わたしたちは、幸せを量産する
だから、ひとの幸せについて深く考える。
だから、より良いものをより安くつくる。
だから、1秒1円にこだわる。
だから、くふうと努力を惜しまない。
だから、常識と過去にとらわれない。
だから、この仕事は限りなくひろがっていく。
とある。これを見るだけでも、カイゼンへの想いが感じられる。
さて、カイゼンの基本は、「PDCAサイクル」をまわすことだ。まずは、Pを考える。目標を立て、その達成に必要な計画や取り組みをまとめる。そして、実行し、検証し、次の計画や取り組みを行う。これを繰り返す。
企業の業績を上げるコンサルタントは、ご支援先企業のPDCAサイクルをまわすサポートをしている。プランをつくっているだけでもなければ、プランなくアドバイスをしているわけでもない。また、戦略書づくりやアドバイスだけでも終わらない。実行していただくためのサポートも行う。
プランがないのは話にならないが、プランはあるが実行されていないケースも多い。日々の業務の中でも、会議やミーテイングで決めたことが実行されていないことがないか。そのような状態であれば会議の時間が意味がないものになる。そして、実行した後に、検証や評価をしているだろうか。
PDCAサイクルはシンプルな方法ではあるが、やりきっていない会社や組織が多い。それを、トップから現場の社員までやりきっているのがトヨタ自動車なのだろう。
あらためて会社の業績を上げるのは、派手なパフォーマンスが必要なのではなく、地道な日々の取り組みにあるのだと気づかされる。

