北京五輪の日本人選手で印象深かった言葉。

多くの日本人選手が活躍した北京五輪が閉幕した。日本人が活躍するオリンピックは、楽しかった。結果、獲得したメダル数は過去最高の18個。様々な種目で活躍する日本人選手を見ていて、「日本は冬季五輪、強いなぁ。」という印象を抱くオリンピックだった。
また、印象に残る選手の言葉がいくつかあった。
「怒りが表現できた」(金メダルの平野選手が判定に対して)
「氷に嫌われちゃったかな」(男子フィギアの羽生選手)
「びっくりしかないし、嬉しい以外の言葉がない」(女子フィギアの坂本選手)
「転ばなかったら優勝できたかもしれない」(女子パシュートの高木菜那選手)
「ないっすー」(女子カーリング日本代表)
「たくさんハグしてあげました」(スキージャンプの小林選手)
等など。
その中でも、私が最も印象深かったのは、羽生選手がフリー演技後のインタビューで「努力って報われないことがあるんだなぁ、と思いました。」と目に涙を浮かべながら、また少しはにかみながら話した時の言葉。目線を少し上にしながら、しみじみと言っていた様子も印象的だった。
「努力って、報われないことがあるんだなぁ。」
の言葉は、それを言えるほどの努力をしてきた証である。それも、これまでオリンピックで2大会連続で金メダルを獲得している羽生選手である。きっと前回オリンピックで金メダルをとった時以上の努力をしてきたはずだ。
それが、大会前に足を痛めてしまう怪我をしてしまったこと、また本番では氷に嫌われたのかと思ってしまう不運が起きてしまったこと、それによって本来の実力を発揮できなかったこと。しかし、そういったこともすべて含めて、今の自分の実力だと認めているようにも感じられる言葉だった。
羽生選手のこの言葉を聞いてから、「努力」について考えることがある。
今の私は「努力って報われないことがあるんだぁ。」と言えるような努力をしているだろうか。「いや、していないな。まだまだできることはある。」とか。
「努力はすべて結果で報われるとは限らないが、無駄になることはないなぁ。」とか。「努力が実らずに打ちひしがれている人を見た時は、どのような言葉をかければ良いのだろうか。」とか。
羽生選手のこの言葉で自らを振り返ったり、努力について考えたりした人は、私だけではないはず。それだけでもたくさんの人に影響を与えている。
思わぬ失格、思わぬアクシデント、不可思議な配点、まさかの転倒など。様々な想定外のことが起きた。ただ、そこから新たなストーリーも始まった。その中には今回のオリンピックで完結したものもあれば、次のオリンピックへ続くものもあるはずだ。
北京オリンピックが開幕したときは、盛り上がりに欠ける印象があったが、いざ始まってみるとたくさんの日本人選手の活躍があり、多くの感動も味わう素晴らしい大会だった。
次の次の候補地として札幌も手を挙げるようなので、ぜひ開催してもらいたい。北京オリンピック、ありがとう!

