分かりやすい社長と分かりづらい社長。

私はこれまで経営コンサルタントの仕事を通して、多くの社長と会ってきたが、社長には考えていることが分かりやすい社長とどうも分かりづらい社長がいるように感じている。
これは社長には限らないのだろうが、人には考えていることが分かりやすい人とそうでない人がいるから。
ただ、社長の分かりやすさ、分かりづらさというのは業績にも影響をしているように思う。分かりやすい社長の会社の方が業績が良い。
社員にとって分かりやすい社長というのは、
・社長が会社をどうしていきたいのかが分かっている。
・社長の好きなことや嫌いなことが分かっている。
・社長が賛成することなのか、それとも反対しそうなことなのかが分かっている。
。社長が怒ることなのか、それとも褒めることなのかが分かっている。
というようなことが、社員に伝わっている。だから、このようなことを社長に聞くまでもない。
一方、分かりづらい社長がいる会社では、このようなことが分からないため、知りたければ社長に聞かなければいけない。しかも、聞くたびに言うことや判断軸が違うように感じると、ますます分からなくなる。
このような状況はやはり業績に影響を与える。
分かりやすい社長の会社ではスピードが速く、生産性も高まりやすい。社長の考え方が分かっているので、ダメだと思うものや良いと思うものは社長に聞くまでもなく社員は判断をできる。
それが分かりづらい社長だとイチイチ社長に聞かなければいけない。また、相談をする前に社員は社長がどう考えるのだろうかと悩むし、OKをもらうにはどうすれば良いかとも考えなければいけない。その分、時間がかかる。
では、分かりやすい社長というのはどういう人なのかを考えてみると、自分自身の好き・嫌いややりたい事・やりたくない事を大事にしていて、それを発信している。
良い・悪いではなく、好き・嫌いややりたいかやりたくないかといった自分自身の「欲」を大事にし、それを出している。
そのため、社長の人間臭いところも見られ、それがまた社員を惹きつける。
分かりやすい社長になるためではなく、自分の好き・嫌いや、やりたい・やりたくないを大事にして出すことが、きっと社長にとっても充実した社長人生になるはず。
社長になった経緯や自分自身を取り巻く環境で、今はそれがなかなかできない難しい状況にある社長もいるだろうが、そのタイミングはいつか来ると信じて、自分の欲を大事にして欲しい。

